鳥取県に適応した花壇苗鉢物および枝物類の生産安定技術の開発

課題名 鳥取県に適応した花壇苗鉢物および枝物類の生産安定技術の開発
研究機関名 鳥取県園芸試験場
研究分担 花き
研究期間 継H16~20
年度 2005
摘要 長期トレー育苗によるわい化法の検討(ポット栽培中の生育):一般に鉢上げが遅れ、トレーでの育苗期間が長期にわたると、鉢上げ後の生育が抑制される。これを栽培に応用し、わい化剤の代替としての利用法を検討する。
(i) 2月14日(一部1月15日)に播種する春出荷作型では、ペチュニアなど5品種を供試し、7月15日(一部8月3日)に播種する秋出荷作型では、パンジーなど4品種を供試した。トレー育苗期間は、播種後約30日で鉢上げする「適期」、および「10日延長」区、「15日延長」区を設けた。(ii) 春出荷作型についてみる。育苗の延長期間はいずれも10日が望ましく、鉢上げ適期はペチュニア、インパチェンス、キンギョソウが本葉3対程度、ベゴニアが本葉2.7対、アゲラタムが3.7対だった。(iii) 秋出荷作型についてみる。鉢上げ適期はパンジー、ハボタンが本葉3対、キンギョソウは本葉3.3対だった。(iv) 秋出荷作型のペチュニアは、育苗延長中に花茎の伸長が見られ、草丈の抑制効果が見られなかった。(v) 以上より、春出荷のペチュニア、インパチェンス、キンギョソウ、ベゴニア、アゲラタムおよび秋出荷のパンジー、ハボタン、キンギョソウの鉢上げ適期(葉枚数)が明らかになった。
長期トレー育苗によるわい化法の検討(定植後の生育):長期トレー育苗による苗の、わい化剤の代替としての利用法を検討する。ここでは長期トレー育苗で栽培した苗の定植後の生育を調査する。
(i) 前述アで栽培したポット苗を、露地圃場に定植し、定植後の被覆度、引き抜き抵抗値などを調査した。春出荷作型の定植日は5月26日、秋出荷作型は10月8日および11月10日とした。(ii) 春出荷作型についてみる。ペチュニア、インパチェンス、アゲラタム、キンギョソウおよびベゴニアは、育苗期間を延長しても、定植後の被覆度、着蕾花数、引き抜き抵抗値は対照区とほぼ同等で、わい化剤散布区より旺盛に生育した。(iii) 育苗期間を延長しても、定植後の被覆度、着蕾花数、引き抜き抵抗値は対照区とほぼ同等かそれ以上で、わい化剤散布区より旺盛に生育した。(iv) 特にパンジーは、育苗期間の延長により着蕾花数が増し、引き抜き抵抗値が高まった。(v) 以上より、本試験で供試した草種はいずれも、10日の育苗延長であれば、春・秋出荷とも定植後は旺盛に生育することが明らかになった。
研究対象 共通
専門 栽培
部門 花き
カテゴリ アゲラタム 育苗 インパチェンス 栽培技術 出荷調整 播種 はぼたん パンジー 品種 ベゴニア ペチュニア わい化

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