遺伝子組み換えによるナシ台木とネギの病害抵抗性品種の開発

課題名 遺伝子組み換えによるナシ台木とネギの病害抵抗性品種の開発
研究機関名 鳥取県園芸試験場
研究分担 生工研
研究期間 継H14~18
年度 2005
摘要 白紋羽病耐病性ナシ台木の選抜
 (ア)耐病性ナシ台木のポット接種試験による三次選抜:ナシ白紋羽病に耐病性のナシ台木を選抜する目的で、平成15年度に二次選抜された系統について白紋羽病菌を再接種し、人工気象室内で三次選抜を行う。
(i) ‘北条優良系統’(P.calleryana)9系統と‘カレリアーナ京大’(P.calleryana)1系統の二次選抜系統、および対照系統として前年度の二次選抜試験において耐病性の強弱が明らかとなった3系統(弱:H-17、強:H-18・H-21)を供試した。各個体の挿し木苗を養成して白紋羽病菌をポット当たり100g接種し、人工気象室内で管理した。(ii) 6月上旬に接種予定だったが、挿し木苗の発根、生育が遅れたため、9月中旬に延期した。(iii) いずれの系統および接種区/無接種区においても地上部はほぼ同様の生育を示し、1月17日現在、立ち枯れ個体は接種区のH-2が1株、H-17が2株の計3株のみである。(iv) 以上の結果より、耐病性ナシ台木のポット接種試験による三次選抜の判定は、次年度に持ち越しとする。
(イ)耐病性ナシ台木三次選抜系統の汚染圃場への植栽による耐病性確認:ナシ白紋羽病に耐病性のナシ台木を選抜する目的で、前年度の三次選抜された系統について、屋外に均一に汚染した試験圃場を設置して白紋羽病耐病性の確認を行う。
(i) ‘北条優良系統’(P.calleryana)の三次選抜系統2系統(H-18、H-21)、および対照系統として前年度の三次選抜試験において耐病性が弱いことが明らかとなった系統(H-12、H-17)を供試した。各個体の挿し木苗を養成し、白紋羽病菌培養枝片を0、1、3kg/m3土壌混和したライシメーターに10月11日に移植した。(ii) 6月上旬に汚染圃場に移植予定だったが、挿し木苗の発根、生育が遅れたため延期し、10月11日に移植した。(iii) いずれの系統および接種量においても地上部はほぼ同様の生育を示し、1月17日現在、枯死した個体はない。移植が遅れたため気温の低い期間に長く遭遇し、白紋羽病菌の活動が抑えられているものと考えられる。(iv) 以上の結果より、耐病性ナシ台木三次選抜系統の汚染圃場への植栽による耐病性の確認の判定は、次年度に持ち越しとする。
研究対象 ナシ、ネギ
専門 育種
部門 果樹、野菜
カテゴリ 育種 挿し木 台木 ねぎ 病害抵抗性 品種

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