課題名 | ジーンバンク事業・ヤマノイモ属植物の遺伝資源の探索 |
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研究機関名 |
鳥取県園芸試験場 |
研究分担 |
生工研 |
研究期間 | 継H17~19 |
年度 | 2005 |
摘要 | ベトナムにおけるヤマノイモ遺伝資源の共同探索調査:ナガイモの新品種開発を行っている本県では、品種改良のため多様な遺伝資源を必要としている。ナガイモの原産地である中国雲南省に隣接したベトナム北部山岳地域は高地で冷涼な気候である。また、移動性少数民族による多様な遺伝資源の交流が予想されることから、ベトナムにおけるヤマノイモ属の遺伝資源の共同探索調査を行う。 (i) 10月30~11月30日の期間、ベトナム北部を探索した結果、収集したヤマノイモ属は合計で24点であり、省別にはSon La省6点、Lai Chau省9点、Lao Cai省4点、Ha Giang省1点、Tuyen Quang省2点、Cao Bang省2点の収集状況であった。(ii) 収集した24点の内、7点のヤマノイモ属を日本側とベトナム側とで折半して持ち帰り、現在、北海道十勝農試に保管中である。(iii) 山の奥に自生しており、今の時期は蔓が枯れていて見つからないが、3月に蔓が出てきて収穫可能な「Man Den」という芋がナガイモとよく似ているとの情報を得た。Lao Cai省のMuong Khuong 県の民家、Cao Bang省Ha Lang県の農業開発部およびCao Bang省都の市場の3箇所で同情報を得た。後日、ベトナム側のスタッフが確認し、連絡する約束を交わした。(iv) ベトナムで多く見かけたヤマノイモ属はダイジョ(D.alata)であった。唯一栽培されていたヤマノイモ属はハリイモ(D.esculenta)であった。(v) 以上の結果、ベトナム国内で24点ヤマノイモ属を収集し、その内7点を日本側に持ち帰った。7点のイモ及びムカゴはジーンバンクの所管で、今後、増殖、特性調査を行う。 |
研究対象 | ナガイモ |
専門 | 育種 |
部門 | 野菜 |
カテゴリ | 育種 遺伝資源 新品種 品種改良 やまのいも |