| 課題名 | 高泌乳牛における飼料の利用率向上と環境負荷を低減する飼料給与技術 |
|---|---|
| 研究機関名 |
島根県立畜産技術センター |
| 研究分担 |
酪農G |
| 研究期間 | 継H16~18 |
| 年度 | 2005 |
| 摘要 | 1 目的:遺伝的改良、飼養管理技術の高度化により乳牛の泌乳量は1頭当たり平均9,000kgに達した。高泌乳化に対応して輸入乾牧草依存の飼養管理が一般化し、飼料自給率の低下、糞尿処理問題が深刻化している。酪農の持続的、安定的発展のためには飼料自給率を向上させ、循環型社会を目指した環境負荷低減対策が緊急の課題となっている。これらの問題解決には乳牛への自給粗飼料利用を促進する必要があり、生産現場で流通、利用されている発酵TMRの形態で自給粗飼料を活用できるか検討した。 2 進行状況(結果概要):通常、当センターで調製しているTMRを対照TMRとし、粗飼料部分の輸入チモシー乾草を自給イタリアンサイレージに入れ替え、コンテナバック内にビニール袋を入れ、その中にTMRを充てん、密閉し、1ヶ月以上貯蔵したものを発酵TMRとして試験に用いた。 (1)し好性に関する試験:し好性試験はビニール開封直後の発酵TMR(発酵0h)とそれを24時間牛舎に放置しておいた発酵TMR(発酵24h)、そして、調製直後の対照TMR(対照0h)と24時間牛舎に放置しておいた対照TMR(24h)の4種類を乳牛8頭を用い、一対比較法により比較した。対照24hのし好性は他の3種類の飼料より有意に低かった。発酵0hと24hのし好性に差が無いことから、発酵TMRは時間が経過しても腐敗が進まず、し好性が落ちないと推察された。 (2)好気的安定性に関する試験:発酵0hと対照0hの経過時間毎の温度測定と細菌検査を実施した。好気的条件下のおける対照0hの温度は調製直後(午前10時)より温度上昇が認められ、約12時間後に45度に達した。それに対し、発酵0hは温度上昇が認められない。発酵0hと対照0hの経過時間毎の細菌数は常に発酵TMRが少なかった。また、発酵0h中には開封後9時間以降、酵母、糸状菌が認められず、好気的変敗が進行しないのに対し、対照0hは調製直後から酵母、糸状菌が増加し、好気的変敗が認められた。 (3)飼養試験:暑熱時、7月22日~9月1日の間、1期3週間、計2期のクロスオーバー法により泌乳牛6頭を用いて飼養試験を実施。乾物摂取量、泌乳成績に有意差は無かったが、発酵TMR給与区の血中β-ヒドロキシ酪酸濃度が有意に高かった。発酵TMRは暑熱時の好気的安定性が高く、し好性が良く、生産性に悪影響は無い。 |
| 研究対象 | 乳用牛 |
| 戦略 | 畜産 |
| 専門 | 飼養管理 |
| 部門 | 牛 |
| カテゴリ | 環境負荷低減 飼育技術 乳牛 |