課題名 |
和牛放牧シバ草地化実証試験 |
研究機関名 |
愛媛県畜産試験場
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研究分担 |
経営室
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研究期間 |
完H15~17 |
年度 |
2005 |
摘要 |
県内の中山間地に多い、耕作が放棄された荒廃地に和牛を放牧し、牛の蹄耕法によるシバ草地化の実証試験を行い、本県独特の地形、土質、自然環境下における牛の放牧による農地の荒廃防止効果や、草生量や草種の変遷の状況等を明らかにし、和牛を活用した荒廃農地のシバ草地化技術を検討した。 放棄かんきつ園における放牧では、放牧牛の体重や栄養状態に大きな変化はなかったものの、血液成分BUNの値が春から夏に高くなる傾向を示した。草地造成を行った牧区では平成15年度に造成したバミューダグラス、16年度に造成を行ったカーペットグラスとも順調に生育していたが、17年度は適正な放牧管理が行えずセイタカアワダチソウの繁茂が目立つ結果となった。 放棄水田での放牧では、放牧前に比べ著しい景観改善が見られ、セイタカアワダチソウの生長抑制、除去にも効果が見られた。 耕作放棄地での放牧は、雑草量に注意を払い牛の状態を観察しながらおこなえば事故もなく取り組めるので、耕作放棄地対策として畜産農家ではなく耕種農家の取り組みも期待されることが示唆された。また、雑草除去後に飼料種子の播種により草地化に取り組むことで、畜産的利用も可能であることが示唆された。
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研究対象 |
肉用牛
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専門 |
飼養管理
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部門 |
牛
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カテゴリ |
病害虫
雑草
飼育技術
水田
中山間地域
肉牛
播種
その他のかんきつ
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