課題名 | 暖地中山間地域の気象条件に適した転作大豆の高品質安定多収技術の確立 |
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研究機関名 |
大分県農林水産研究センター |
研究分担 |
水田農業 久住試験地 |
研究期間 | 完H15~17 |
年度 | 2005 |
摘要 | ■目的 無中耕無培土栽培は大豆生産の低コスト化を大きく前進させる技術であり、短茎早生大豆「サチユタカ」により、その技術精度が高まるものと期待されている。しかし、九州東部は中山間から平坦地まで標高差が大きく、また土壌条件も異なる大豆栽培地帯を抱えており、「サチユタカ」を用いた狭畦密植による無中耕無培土栽培技術を直接導入することは未解明の面が多い。そこで、標高や土壌条件の異なる圃場での試験を通じて地域別の適応条件を明らかにし、本技術の確立を図る。■成果 「サチユタカ」の狭畦密植・無中耕無培土栽培について、播種期・播種密度・土壌条件等の観点あるいは雑草防除法について検討した。その結果、狭畦密植・無中耕無培土栽培は慣行栽培と同程度以上の収量が得られた。土壌条件ごとの生育特性については、灰色低地土では倒伏程度から、黒ボク土・黄色土では収量、倒伏程度から播種密度が高い方が適すると思われた。タンパク質含量は土壌条件により異なり、黒ボク土・黄色土に比べ、灰色低地土の方が若干低い傾向が認められた。裂皮等の被害粒の発生程度については、黄色土が高い傾向が認められた。雑草については、大豆茎葉による被覆速度が慣行より速いことから狭畦密植による雑草抑制効果が見られた。■成果の取扱 無中耕・無培土栽培の技術指標として活用する。 |
研究対象 | 大豆 |
専門 | 栽培生理 |
部門 | 大豆 |
カテゴリ | 病害虫 安定多収技術 栽培技術 雑草 大豆 中山間地域 低コスト 播種 |