課題名 | 土壌病原菌や有害線虫を駆除する薫蒸作物の開発と利用方法の確立 |
---|---|
研究機関名 |
北海道立中央農業試験場 |
研究分担 |
生環・病虫 |
研究期間 | 継H18~22 |
年度 | 2006 |
摘要 | 土壌病害や有害線虫類による農作物への被害は、好適作物の連作により高まるため、長期輪作が指導されてきた。しかし、現状では高収益作物の連作又は短期輪作が多く、恒常的な被害を蒙っている。一方、防除上の新たな問題点として、これらに広く用いられてきた臭化メチルの全廃があり、その対策が急がれている。海外ではこの対策として、アブラナ科作物等の辛味成分であるグルコシノレートが土壌に鋤込まれ、加水分解により、イソチオシアネート(ITC)を発生、この殺菌作用を利用する方法が着目されている。しかし、農薬のような十分な効果が得られておらず、検討課題が多い。本研究ではこのグルコシノレート含量が多いチャガラシやクレオメを育成し、緑肥として利用し、土づくりを兼ねた土壌病原菌や有害線虫を減らす薫蒸作物を育成する。その後、これら薫蒸作物の栽培方法や鋤込み方法を確立し、土壌病原菌・有害線虫・雑草抑制効果とその機作を明らかにし、臭化メチル代替技術になりうるかを検討する。 |
カテゴリ | 土づくり 病害虫 あぶらな 雑草 農薬 防除 輪作 |