品種改良試験 第2次ペレニアルライグラス系統の地域適応性及び特性検定試験

課題名 品種改良試験 第2次ペレニアルライグラス系統の地域適応性及び特性検定試験
研究機関名 北海道立上川農業試験場
研究分担 天北支場
研究期間 継H17~19
年度 2006
摘要 目的:育成系統「天北5号」「天北6号」の地域適応性及び諸特性を検定する。成果:【地域適応性検定試験】越冬性は標準と比べ同程度かやや劣ったが、早春草勢は優れていた。両系統とも出穂始は兼用刈区において、標準より約6日早かった。両系統とも兼用刈区の1番草収量はやや低かったが、2番草以降の合計収量は高く、年間合計乾物収量は標準と同程度であった。多回刈区の年間合計乾物収量は「天北5号」は標準と同程度、「天北6号」は天北では同程度であったが北農研センターではやや低収であった。【放牧適性検定試験】越冬性、早春草勢は標準と比べ同程度、出穂程度はやや高く、秋の基底被度は同程度であった。また、放牧前草量は「天北5号」ではやや多かったが「天北6号」では同程度かまたはやや多かった。牧草の放牧牛による利用率は「天北5号」でやや高く、「天北6号」では同程度であった。【耐寒性検定試験】「天北5号」「天北6号」ともに耐病性は「強」、耐寒性は「中」と判定された。【雪腐病抵抗性検定試験】(i)「天北5号」「天北6号」は標準並みかやや弱かった。(ii)本年度は初期生育の良否が結果に影響したと思われたため、評価は行わなかった。【混播適性検定試験】「天北5号」「天北6号」とも兼用刈区における出穂始は標準より8日早く、乾物収量は1番草では低かったが2番草以降の合計は高い傾向を示し、PR+WCの年間合計は同程度であった。マメ科率は年間合計ではやや高かった。多回刈区では年間合計が標準と比べやや高い傾向がみられた。多回刈区のマメ科率は年間合計でほぼ同程度であった。【採種性検定試験】「天北5号」の精選種子収量は、出穂期と開花期がほぼ同程度の「リベール」と同程度であったが、「ポコロ」より多収であった。「天北6号」の精選種子収量は、「リベール」よりやや多く、「ポコロ」より多収であった。【系統内個体変異に関する試験】各形質の個体間標準偏差から、各形質の個体変異は、「ポコロ」および「ファントム」と同程度の範囲内にあると考えられた。【蛍光反応に関する試験】「天北5号」「天北6号」のS1、S2およびF1、F2はいずれも蛍光反応個体率が0%であった。【エンドファイトに関する試験】「天北5号」と「天北6号」では、S1およびF1で保有個体が数%確認されたが、S2およびF2では保有個体率は0%であった。
カテゴリ 耐寒性 抵抗性検定 品種改良

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