課題名 | 7.持続的な林業経営を図る技術の開発 (1)地域における森林資源の高度利用を図る技術の開発 林地残材に関する低コスト供給体制の試算検討 |
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研究機関名 |
北海道立林業試験場 |
研究分担 |
経営科他 |
研究期間 | 完H18 |
年度 | 2006 |
摘要 | 目的:主伐・道内においては間伐作業の後に林地に未利用のまま放置されている木質資源(=林地残材)について化石燃料の代替エネルギーとしての商流に向けての取り組みが今のところ稀であり、流通の価格体系の基礎となる資料も少ないため、札幌の公社が所有するRDF(ごみペレット)焼却炉の燃料の一部に林地残材を用いることを想定したシミュレーションとして、土場に堆積する林地残材の発生量や容積比重を調査し、さらに収集・チップ化して札幌まで運搬するコストについて試算を行う。成果:(i)枝条を中心としたチップ化試験を行ったところ、カラマツ枝条よりトドマツ枝条の方が生産性が高く、同じ枝条でも、径が太く長い方が生産性が高かった。(ii)端材は、かさ密度が大きいため一度に積載できる重量は大きいが、積込みの生産性は低いことがわかった。(iii)6種類の林地残材について、収集・チップ化して札幌まで運搬するコストの試算を行ったところ、RDF焼却炉の燃料代として許容される価格12,000円/tを下回る金額で供給できるものはなかった。(iv)穂別から札幌に林地残材を供給するのは、町内に専用の土場を設置して、より破砕能力の高い移動式チッパーを設置し、集中的に稼動させるなどの工夫をしなければ、費用的に極めて厳しいと思われる。 |
カテゴリ | 経営管理 コスト 低コスト |