課題名 | ながいも産地強化のための高品質栽培技 術の確立 (3)生育に応じた施肥法の確立 |
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研究機関名 |
青森県農林総合研究センター畑作園芸試験場 |
研究分担 |
病害虫防除室 |
研究期間 | 継H18~22 |
年度 | 2006 |
摘要 | 目的:単収、A品率向上のための追肥方法として、ながいもの生育ステージや窒素吸収量が目安に出来るかどうか検討する。特に、種いもの乾物率が11%以下、開花期及び茎葉部といも部の窒素吸収量がぼぼ同量になる時期を目安に追肥を実施することが収量、品質に及ぼす影響について検討する。 成果:開花期に追肥を終える体系、開花期及び茎葉部といも部の窒素吸収量がぼぼ同量になる時期を目安に追肥を終える追肥体系の茎葉部窒素含有率は慣行区に比べ9月中旬まで低く推移したが、10月に入ると逆に高く推移した。しかし、10月中旬以降いも部への窒素転流や降水による窒素の流亡により、両処理区の茎葉部窒素含有率は急低下した。両処理区と慣行区のいも部中窒素含有率はぼぼ同様に推移した。開花期に追肥を終える体系の9月上旬ではいも部の乾物率が慣行区より低く、茎葉部といも部の窒素吸収量がぼぼ同量になる時期を目安に追肥を終える追肥体系の8月中旬では慣行区より高くなった以外、処理間に大きな差は無かった。開花期に追肥を終える体系の窒素吸収量はほぼ慣行区と同様な推移を示し、最大窒素吸収量も10月上旬に15kg/10a程度と慣行区とほぼ同じになった。茎葉部といも部の窒素吸収量がぼぼ同量になる時期を目安に追肥を終える追肥体系の窒素吸収量は慣行区に比べ生育全般を通じ低く推移し、最大窒素吸収量の時期も慣行区に比べ10日ほど遅くなった。茎葉部といも部の窒素配分割合は8月後半~9月前半に全ての試験区でいも部の窒素割合が急増した。開花期に追肥を終える体系の窒素配分割合は慣行区と同じような割合で推移したが、茎葉部といも部の窒素吸収量がぼぼ同量になる時期を目安に追肥を終える追肥体系の窒素配分割合は10月に慣行区に比べ茎葉部の窒素割合が高くなった。総収量、A品収量及び平いも収量と試験区の間には統計的に有意な差は認められなかった。 |
カテゴリ | 高品質栽培技術 施肥 |