課題名 | [園芸作物産地形成基盤技術開発事業] 1.東北地域における農薬50%削減リンゴ栽培技術体系の確立ア.西洋なしの樹形改善による効率的防除と散布量削減技術の開発イ.りんご・西洋なし病虫害の省力共通防除技術の開発 ウ.りんご・西洋なしの効率的防除栽培技術体系の現地実証とマニュアル策定 エ.りんご・西洋なしの効率的防除栽培技術体系の経済性評価 |
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研究機関名 |
山形県農業総合研究センター農業生産技術試験場 |
研究分担 |
園芸環境研究科 果樹研究科 |
研究期間 | 継H17~21 |
年度 | 2006 |
摘要 | りんご、西洋なしの複合樹種栽培地域を対象として、樹形改善による農薬散布量削減、共通防除化による省力防除と飛散防止栽培モデルの現地実証とマニュアル化について検討を行う。また、導入技術の経済性評価についても検討する。ア、西洋なしの樹形改善による効率的防除と散布量削減技術の開発:樹形改善処理2年目では、樹勢はほぼ慣行と同程度であり、散布液の到達性が向上した。ただ、部分的に到達性の劣るところが見られた。収量は主枝数の減少もあり改善区で劣った。イ、りんご・西洋なし病虫害の省力共通防除技術の開発:共通防除については、輪紋病重点防除時期の防除効果の確認を5薬剤について検討した結果、2剤の防除効果が高かった。8月以降の輪紋病に対する防除効果については4薬剤について検討した結果、4剤とも十分な防除効果が認められた。ナシヒメシンクイに対してネオニコチノイド系5剤についての効果的な使用方法を把握した。交信かく乱剤成分放出量の把握については1ヶ月ごとに成分残量を分析し、村山地域における気象状況下での各成分の放出パターンを把握した。ウ、りんご・西洋なしの効率的防除栽培技術体系の現地実証とマニュアル策定:防除の共通化に関する現地実証では、7~9月の6回の防除を共通散布した。病害では11月に発病調査を行ったところ、果実輪紋病は目標とする5%以内の発病果率であり共通防除体系で効率的に防除できた。虫害では生育期間、収穫時に被害調査を実施したところ、昨年よりハマキムシの被害も少なく抑えられた。エ、りんご・西洋なしの効率的防除栽培技術体系の経済性評価:西洋なしの防除回数は13回、作業時間は139hr/10aであった。薬液散布量は480L/10aでSSの容量等を考慮すると400L/10a程度が効率の良い散布量と考えられた。また、西洋なし、りんごの所得を試算した。 |
カテゴリ | 病害虫 栽培技術 西洋なし 農薬 防除 薬剤 りんご |