課題名 | 育種改良を目的としたクローン家畜生産技術の応用に関する研究 |
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研究機関名 |
茨城県畜産センター |
研究分担 |
先端技術研究室 |
研究期間 | 継H17~21 |
年度 | 2006 |
摘要 | 〔背景・目的〕体細胞クローン牛を産肉能力検定に用いるクローン検定の有効性を確認し,その確立を図る。また,クローン技術による豚遺伝資源保存の可能性を調査し,豚の改良に寄与する。 〔成果・評価〕昨年度に牛クローン胚を20頭の受胚牛に移植したところ,2頭が受胎した。2頭は順調に妊娠を継続し,うち1頭は妊娠期間287日で36.7kgのクローン産子を分娩した。クローン産子は順調に発育していることから,発育能力における正常性が示唆された。7ヶ月齢以降は同じ「明安の2」由来の後代産子とともに産肉能力検定に供試されている。1頭は妊娠278日目に死産した。死産したクローン産子の生時体重は50.5kgであり,過大子であった。病性鑑定の結果,肝硬変およびリンパ系組織の未発達が認められた。クローン豚後代17頭は順調に発育し,うち10頭を産肉能力検定に供試した。その結果,クローン豚P2およびP3の産肉能力成績における総合判定は2頭ともBであった。また15頭について病性鑑定を行ったところ,6頭で動脈周囲炎が認められた。クローン豚後代2頭については,デュロック種およびバークシャー種と自然交配させたところ妊娠し,計19頭の後代産子(第3世代)を分娩した。産子が正常に発育していることから,クローン豚後代の繁殖能力における正常性が示唆された。 |
カテゴリ | 育種 遺伝資源 繁殖性改善 豚 |