課題名 |
ポジティブリスト制度に対応した農薬飛散防止対策試験 1 野菜・コンニャクに対する農薬飛散防止対策の確立 |
研究機関名 |
群馬県農業技術センター
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研究分担 |
植物保護G
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研究期間 |
継H18~19 |
年度 |
2006 |
摘要 |
目的:大規模栽培の野菜・コンニャク等で使用されるBS(ブームスプレヤー)の散布、および平坦地の露地野菜における高圧散布による周囲への農薬飛散(ドリフト)が問題視されている。そこで、18年5月施行のポジティブリスト制に対応した農薬飛散防止対策を検討し、農作物の安全・安心を確保するためのリスク低減を図る。目標達成状況:・露地ナス栽培において、ほ場境界にネット・障壁作物を設置(栽植)することにより、農薬散布時の薬液の飛散を軽減できることを実証した。・草丈の高い野菜用ドリフト低減ノズルによる噴霧は、従来ノズルに比べて風の影響を受けにくく、遮蔽物としては農薬飛散防止用ネットのドリフト防止効果が高いことを実証した。散布量が少ない場合、葉裏への付着程度は劣るが、基準内の多めの散布で同等になることを明らかにした。・ドリフト低減ノズルの散布特性はキャベツの葉裏への付着は慣行ノズルに比べやや劣ったが、キャベツの病害虫、コナガ、タマナギンウワバ、菌核病、株腐病、黒腐病に対して、BSのドリフト低減ノズルは慣行ノズルと比較していずれもほぼ同等の効果であった。また、農薬の飛低減効果については、付着面積率で慣行ノズルの1/10程度に低減した。周辺作物における作物残留分析を行ったところ、慣行ノズルでは風速1.7m/sで圃場からの距離2mのホウレンソウに0.23ppmの残留があったが、ドリフト低減ノズルでは1/2~1/7の残留値で低減効果があった。・コンニャクではドリフト低減ノズル及び遮へい作物であるソルゴーの飛散軽減効果が認められた。また、腐敗病に対してドリフト低減ノズルは慣行ノズルと同等の防除効果であった。
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カテゴリ |
病害虫
害虫
キャベツ
こんにゃく
なす
農薬
防除
ほうれんそう
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