課題名 |
魚病研究 |
研究機関名 |
群馬県水産試験場
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研究分担 |
水産環境G
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研究期間 |
継H18~ |
年度 |
2006 |
摘要 |
目的:毎年、試験場や県内の養殖場、個人池や天然水域で魚類の大量死亡が発生し、その中には感染症によると思われるものも多い。しかし、感染体を単離して病因が特定できないこともあり、その場合「不明病」として扱われることが多い。また、病原体が単離できる場合でも病原体の同定に時間がかかって効果的な対処に結びつかないこともあることから、迅速な感染症の診断が重要となっている。そこで、マス類の養殖業者に頻発する「せっそう病」や「ビブリオ病」の2疾病のPCR診断体制を確立する。成果: ビブリオ属の細菌25株、上記の白色細菌30株およびL. anguillarum株を使用して、ビブリオ病プライマーの特異性を調べた結果、L. anguillarumのみの検出が可能であり、特異性は非常に高いことが明らかになった。検出限界は0.43pgであった。また、ビブリオ病罹患魚からの検出も可能であった。以上の結果から、当プライマーは、L. anguillarumの検出に有用であると考えられた。次年度の計画: 今回開発した「ビブリオ病」のPCR検査方法を実際の養殖現場での迅速診断に利用する。また、「せっそう病」ついても特異プライマーの設計を引き続き試みる。
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カテゴリ |
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