課題名 |
主要作物のカドミウム吸収・蓄積を抑制するための総合管理技術の開発 |
研究機関名 |
埼玉県農林総合研究センター
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研究分担 |
農産物安全性担当
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研究期間 |
継H15~19 |
年度 |
2006 |
摘要 |
目的:ファイトレメディエーション(植物を利用した環境浄化、ここでは重金属汚染土壌の浄化)後のほ場を想定し、イネ、ムギ、ダイズを対象としたカドミウム負荷軽減のための営農対策技術を確立する。結果:イネ-ムギ、ダイズ-ムギ二毛作地域におけるカドミウム吸収抑制のための営農技術体系化試験を行った。前作水稲の水管理は、後作コムギの玄麦カドミウム濃度に影響を与えなかった。前作水稲栽培時に多孔質ケイ酸資材を施用すると、コムギ栽培期間中も土壌の高pHが維持され、コムギの玄麦カドミウム濃度が低下した。水稲では、中干しが強いと出穂期前後の土壌が弱還元から弱酸化状態で推移し、また、落水後も早く酸化状態になり、玄米カドミウム濃度が高まった。ダイズ及びコムギ子実のカドミウム濃度は、石灰資材施用による土壌pH上昇効果によって低下した。石灰資材施用による土壌pH上昇効果は2作までは持続し、3作目では施用前の土壌pH程度となった。
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カテゴリ |
管理技術
大豆
二毛作
水管理
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