課題名 | 花きの高位安定栽培技術 (1)シクラメンの害虫類に対する物理的・生物的防除技術の確立 |
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研究機関名 |
長野県南信農業試験場 |
研究分担 |
栽培部 病害虫土壌肥料部 |
研究期間 | 継H17~19 |
年度 | 2006 |
摘要 | 目的:シクラメンではヤガ類やアザミウマ類の被害が問題となっている。黄色電球によるヤガ類の防除効果及びククメリスカブリダニによるアザミウマ類の防除効果を確認することで低化学農薬での害虫防除技術を確立する。成果:供試した黄色電球はハスモンヨトウの飛来抑制に対して一定の効果が見られたものの、花梗長や株幅が大きくなるなど品質への影響が大きいことから実用性は低いものと考えられた。波長別の光量を測定したところ前年に検討した黄色蛍光灯と比較して、ヤガ類に有効とされる580nm付近の波長の光量は黄色電球で少なく、生育に対する影響の大きい650nm以上の波長の光量は逆に黄色電球で多い傾向であった。「ククメリス」(ククメリスカブリダニ剤)を合計3回放飼したところ、放飼後にアザミウマ類の密度が一時的に低下した。しかし化学農薬による防除区と比較すると高い密度で推移し、花弁の被害割合も化学農薬区の16%(10月の平均値)と比較して31%と高かった。花ではカブリダニ類が継続的に確認されが、1鉢当たり1頭未満であり放飼量と比較すると少ないため、定着及び増殖を図るための改善が必要と考えられた。 |
カテゴリ | 肥料 病害虫 安定栽培技術 害虫 シクラメン 生物的防除 農薬 防除 |