課題名 | 温水処理と微生物資材を併用した果樹類白紋羽病の治療法 (1)温水処理によるナシ白紋羽病の治療効果と樹体に対する安全性の評価 |
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研究機関名 |
長野県南信農業試験場 |
研究分担 |
病害虫土壌肥料部 |
研究期間 | 新H18~20 |
年度 | 2006 |
摘要 | 目的:白紋羽病に罹病したナシ樹およびリンゴ樹における温水処理による治療効果と樹体に対する温水処理の影響を調査する。 成果:50℃の点滴処理を14樹処理したところ全樹で菌糸付着が消失し高い治療効果が認められた。潅注処理を17樹処理したところ7樹で菌糸付着が減少し8樹で菌糸付着が消失した。潅注処理では地下30cmが33℃を越えた場合に高い治療効果が確認された。いずれの処理も高温障害はなく細根の発根が顕著に増加した。台木品種のホクシマメナシの細根を用い、熱処理に伴う活性の低下を酸素消費量の変化から求めた。44.7℃では12時間処理でも大きな活性低下は認められなかったが、47.2℃では1時間処理でも活性値が低下し影響が認められた。時期による高温障害の発生程度を検討したところ、休眠期は生育期よりも高温障害が発生しにくかったが、地温が低いため実際の温水処理には不適と考えられた。 |
カテゴリ | 肥料 高温対策 台木 治療法 品種 りんご |