課題名 |
有用昆虫の保護、増殖技術に関する試験 (1)タマゴコバチの飼育・増殖技術の開発と利用方法の検討 |
研究機関名 |
長野県南信農業試験場
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研究分担 |
病害虫土壌肥料部
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研究期間 |
新H18~20 |
年度 |
2006 |
摘要 |
目的:人工増殖した土着卵寄生蜂(メアカタマゴバチ)を放飼し、ズッキーニのオオタバコガ防除を試みる。成果:放飼区におけるオオタバコガ密度は無放飼区の41%と少なくなった。ヨトウガ卵によるモニタリング結果から、無放飼圃場でも土着卵寄生蜂の寄生はあるものの程度は低く、メアカタマゴバチの大量放飼によりヤガ類卵への寄生率は無放飼区に比較して大幅に高まったことが確認された。露地圃場における2004~2006年3年間の結果から、露地圃場における卵寄生蜂の活動は年次変動が少なく、平均の寄生率は無放飼圃場で24%、天敵放飼圃場で82.6%であった。このことから、露地圃場においては土着卵寄生蜂の活動が認められるが、大量増殖した卵寄生蜂を放飼することにより寄生率が高まりオオタバコガ被害の抑制が可能と考えられる。ただし、放飼しても寄生率の上昇が80%台で頭打ちになることから、オオタバコガ多発条件では実害が増加すると推測される。
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カテゴリ |
肥料
ズッキーニ
防除
モニタリング
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