| 課題名 |
1(6)有用貝類生産体系構築調査 |
| 研究機関名 |
愛知県水産試験場
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| 研究分担 |
栽培漁業グループ
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| 研究期間 |
完H16~18 |
| 年度 |
2006 |
| 摘要 |
愛知県でアサリ漁獲量が高位水準にある理由の一つに,本県海域である三河湾に注ぐ矢作・豊川の河口域において大量に発生するアサリ稚貝を漁業者が漁場に移植し,資源増大に努めていることがあげられる。しかし,河口域における稚貝の発生要因については,いまだ十分には解明されていない。今年度は,矢作川河口域における詳細な稚貝発生状況と底質との関係を調査した。調査は,矢作川河口干潟の測点において平成18年6月19日から11月29日まで8回行った。アサリ稚貝の採集は,河口域の4測点で各測点毎に4回採泥することにより行った。採集したサンプルは,1mm目合いのふるいに通し,残ったアサリ等二枚貝の稚貝を計数した。また,着底初期の稚貝については,各測点においてエクマンバージにより採泥し,稚貝を計測することにより把握した。底質の調査は,アサリ稚貝の採集時に各測点において,エクマンバージによる採泥を行い,粒度組成,乾燥減量,強熱減量,全硫化物,泥中植物色素量について行った。結果の概要は以下の通り。測点毎の底質について,粒度組成は上流から下流に向けて粒度が細かくなり細砂・シルト分が増加する傾向が見られ,この傾向は調査期間中大きな変化はなかった。乾燥減量,強熱減量,全硫化物量も同様に上流から下流に向けて増加する傾向が見られた。一方,泥中植物色素量は7月4日調査のSt.2で多かった。調査期間内の1mm目合いのフルイに残ったアサリ稚貝の発生状況では,7月4日調査に本年春季発生群が出現し,8月2日調査にも同発生群が出現したが,それ以降,発生群はほとんど出現しなかった。7月4日,8月2日調査に発生した稚貝は,測点間の比較ではSt.2が両時期とも他の測点よりも多かった。また,調査終了時にはSt.2の稚貝は殻長11~24mmに成長し,その密度は約1,000個/m2となったが,St.2以外の測点は調査期間中に減耗し,調査終了時にはほとんど生残しなかった。一方,着底初期稚貝(殻長0.6mm以下)の測点間における出現は,調査回時毎に変化し一定の傾向は見られなかった。これらのことから,矢作川河口干潟においては,アサリ稚貝が高密度に出現する場所が限られており,この現象はアサリ稚貝の1mm目合いのフルイに残った殻長1.5mm稚貝以前の成長段階で決定されていた。しかし,着底初期稚貝の発生は一定の傾向が見られなかったことから,稚貝の高密度出現場所には稚貝が集積されている可能性があると考えられた。一方,アサリ稚貝の出現には,底質の泥中植物色素量が関与している可能性も示唆された。
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| カテゴリ |
乾燥
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