トマトの生産安定技術の確立

課題名 トマトの生産安定技術の確立
研究機関名 鳥取県園芸試験場
研究分担 野菜
研究期間 継H16~18
年度 2006
摘要 ハウス内の気温低下に効果のある屋根フィルム巻き上げ式ハウスが抑制ミニトマトの生育や着果・収量に及ぼす効果について検討する。(i) 慣行ハウスに寒冷紗を行った区と屋根フィルム巻き上げ式ハウスに寒冷紗を行った区、屋根フィルム巻き上げ式ハウスに寒冷紗しない区の3処理を設けた。寒冷紗は7月18日~9月8日の間行い、供試したミニトマトの穂木は‘サンチェリー250’、台木は‘キャディ1号’とした。(ii) 夏期高温時の最高気温は、慣行に比べ屋根フィルム巻き上げ式ハウス+寒冷紗なしが2.7℃、屋根フィルム巻き上げ式ハウス+寒冷紗ありが3.8℃低かった。平均気温においても屋根フィルム巻き上げ式ハウスの両区とも1.1℃低かった。(iii) 屋根フィルム巻き上げ式ハウスの気温分布は、肩部分を開放することにより中心部分が寒冷紗あり区で4.3℃、寒冷紗なし区で5.2℃下がった。ハウスサイドは、寒冷紗あり区で5.2~2.5℃、寒冷紗なし区で3.8~2.3℃下がった。(iv) 茎径は主枝では処理による差がほぼなかったが、側枝を主枝にしたもので、慣行区が細かった。草丈は、屋根フィルム巻き上げ式ハウス+寒冷紗なしが低かった。(v) 花粉発芽率は、どの区も9月11日頃まで概ね30%以下であったが、9月14日頃から高くなる傾向にあった。9月21日に極端に下がったが、これは9月17~18日にかけて台風がやってきており、十分な換気ができず、高温に遭遇したためと考えられた。(vi) 開花数は、屋根フィルム巻き上げ式ハウス+寒冷紗なしが多く、屋根フィルム巻き上げ式ハウス+寒冷紗ありが少なかった。着果率は、屋根フィルム巻き上げ式ハウス+寒冷紗ありが期間を通じて高かった。(vii) 上物収量は、屋根フィルム巻き上げ式ハウスの両区が多く、上物率は、屋根フィルム巻き上げ式ハウス+寒冷紗が高かった。(viii) 糖度は、8月では慣行区が高く、10、11月では、屋根フィルム巻き上げ式ハウス+寒冷紗なしが高かった。(ix) 以上の結果、屋根フィルム巻き上げ式ハウスで肩換気することにより気温が低下し、生育は同程度であったが、着果は増加し、増収効果が認められた。一方、寒冷紗をしないと花数は多くなり、果実の大きさは小さくなると考えられる。
カテゴリ 台木 トマト ぶどう ミニトマト

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