課題名 |
麦赤かび病毒素対策技術の開発 |
研究機関名 |
熊本県農業研究センター
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研究分担 |
生産環境・環境保全・病害虫
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研究期間 |
完H15~18 |
年度 |
2006 |
摘要 |
(環境保全)コムギ子実中のデオキシニバレノール(以下DON)濃度に暫定基準値が設定され、カントリーエレベーター等共乾施設における汚染種子の混入防止が喫緊の課題であった。そこで、迅速な簡易検定法としてELISA法を検討し、利用可能性を確認した。また、コムギのカビ毒は子実の比重が軽く、粒厚が薄いほど濃度が高まることを確認し、比重1.23以下粒厚2.4mm以下の子実を除去することでDON濃度は低下することを明らかにした。(病害虫)麦類の赤かび病菌が産生するかび毒デオキシニバレノール(DON)の濃度が暫定基準(1.1ppm)を超過した小麦は流通できなくなった。本試験では、従来の発病抑制中心の防除技術よりも毒素低減効果の高い技術を確立する。成果:コムギ赤かび病に登録のある薬剤のうち、メトコナゾール、プロピコナゾール、チオファネートメチル剤は収穫子実中のDONを低減させる効果がある。しかし、アゾキシストロピンやクレソキシムメチル剤はDON低減効果がないか低い。殺菌剤によるDON低減効果の程度は薬剤の種類による差が大きく、病害に対する防除効果とは一致しない。
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カテゴリ |
害虫
簡易検定法
小麦
防除
薬剤
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