極良食味米の開発促進

課題名 極良食味米の開発促進
研究機関名 北海道立上川農業試験場
研究分担 水稲科
研究期間 継H16~20
年度 2007
摘要  特A米産地形成のできる府県の「コシヒカリ」並みの良質極良食味品種を早期に開発することを目的とする。特にアミロース(2%減)およびタンパク質含有率(1%減)を従来品種より低下させた系統を作出する。耐病性、耐冷性選抜にDNAマーカーを活用し、さらに、上記の食味関連形質における有用素材の作出を行う。、 耐冷性、耐病性検定は中期世代を中心に検定し、強以上の系統を見出した。いもち耐病性Pb1を保有する5系統(ほしのゆめが戻し親)を耐病性を評価した結果、 穂いもちでは中~やや強系統が見られ(H18はやや強)、耐冷性は全て強であった。供試した5系統はそれぞれ3系統ずつ養成した。また、交配後代は養成中(F3)であり、さらに新規抵抗性を持つ遺伝資源と交配した。個体選抜は2組合わせ行い、それぞれ360、442個体を圃場選抜した。これまでの結果(上系04501/大地の星のF5-7系統)ではSilewahのもつ耐冷性に関与する染色体は第2,3,5であり、現在別の組合わせ(上系04501/上育445号のF3 系統)でその効果を検討した結果04502の組合わせではF2個体における稔実率と出穂期は相関関係は見られた。各系統のもつSilewahの領域をSSRマーカーで遺伝子型調査稔実率を比較したところ第3および11染色体に効果が見られ耐冷性の向上に有意差が見られた。、中部111号/上育449号//上育452号の後代F5100系統を葉いもち検定を行い遺伝子型別に発病率を比較した(図1)結果、Pi39と密接に連鎖するRM349をもつ系統で発病が少なかった。、 極良食味に関する交配数は26であった、中期世代の材料を穀粒判定機により玄米外観品質(粒厚、粒形、着色等)を判定した。穂別系統等は選抜中である。中アミロース系統である上育453号のタンパク質含有率は14.3%であり、タンパク質含有率は7.1%であった。また、食味はほしのゆめに明らかに優り「おぼろづき」並かやや優る。以上の結果、本系統は対照品種に比べ収量性も高いので優良品種に認定された(表5。また、生産力本試験から1系統良好な結果であったため、極良食味系統として上育461号として新配布予定である(表6)。各低アミロース因子をもつ個体・系統においては、非低アミロース親に比較してアミロース含有率が低下し、選抜材料における確かな作用力が示唆された。ガンマー線M1個体は、稔実率が全体的に低かった。圃場にて「ななつぼし」由来67個体、「大地の星」由来85個体それぞれ選抜した。系統の中には矮性個体や密穂個体が見られたが、他は正常な生育をした。系統植は、アミロース(13~18%)とタンパク質含有率で選抜後、試験したが、現在分析中である。また、玄米品質等で選抜後、理化学分析を行う。 
カテゴリ 遺伝資源 DNAマーカー 抵抗性 品種 良食味

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