牧草利用試験、ペレニアルライグラス新品種「ポコロ」を活用した放牧草地の維持管理・利用技術の開発

課題名 牧草利用試験、ペレニアルライグラス新品種「ポコロ」を活用した放牧草地の維持管理・利用技術の開発
研究機関名 北海道立上川農業試験場
研究分担 天北支場
研究期間 完H15~19
年度 2007
摘要 試験目的:新品種「ポコロ」を活用した集約放牧において、放牧管理、草地管理の省力化を目的とし、1日輪換放牧から数日滞牧型の輪換(3日輪換)放牧へ移行した場合、牧草の採食量や草の生産性にどのような影響が及ぶものか検討した。またその際、1牧区面積の拡大に伴い、採食むらの増加が懸念されることから、とくに現地農家の長方形の牧区を供試し、牧区内におけるゲートからの距離や水槽の設置位置と牛の採食行動との関係を検討した。また、石灰の施用と嗜好性向上との関係を検討した。、試験結果:【実放牧試験】1日1頭当たり割当草量は、乾物で対照区が19kg、20cm区が19kg、15cm区が23kgであった。1日1頭当たりの年間平均採食量は、対照区が9kg、20cm区が9kg、15cm区が10kgであった。【刈取試験】草丈15または20cmで5日後に再び刈り取っても、年間の牧草生産量はほぼ同程度であり、5日後に再採食が起こっても牧草生産量には影響しないと考えられた。【中牧区放牧の現地実証】1日1頭当たり年間平均割当草量は、搾乳牛で32kg、乾乳牛では54kgであった。1日1頭当たり年間平均採食量は、搾乳牛が8kg、乾乳牛が9kgであった。【ゲートからの距離および水槽の設置位置が牧区内の採食場所に及ぼす影響】 1)ゲートからの距離との関係;放牧回数は11回であった。各ブロックのペレアニルライグラスおよびシロクローバの冠部被度は、ブロック間に差がなかった。また、草丈にも差はなく、放牧期間を通じて比較的均一に放牧地を利用していた。2)水槽の設置位置との関係;飲水量は処理によって差がなかった。採食時の移動距離は0m区が3.2~3.7km、400m区が3.4~4.5km、0+400m区が2.5~2.9kmとほぼ同じであった。長辺400m程度の長方形の放牧地では、水槽をゲート位置及びゲートから約400m地点の2か所に設置することで、採食時の牛の分布を広げることができた。 【石灰の施用が牧区内の利用草量に及ぼす影響】K農家では、採食量および牧草利用率は処理区間でほぼ同程度であった。H農家では、シロクローバの冠部被度、採食量は処理区間でほぼ同程度であった。両農家とも、供試した草地が、元々土壌のpHが6.0と高かったため、石灰多量施用の影響は判然としなかったと考えられた。
カテゴリ 省力化 新品種 乳牛

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