てん菜直播栽培における風害の軽減対策

課題名 てん菜直播栽培における風害の軽減対策
研究機関名 北海道立十勝農業試験場
研究分担 栽培システム科
研究期間 継H19~21
年度 2007
摘要 a.試験目的 てん菜の風害軽減対策として、麦類の播種方法の省力化のための同時播種機の開発、てん菜出芽率確保と風害軽減のための砕土整地法等を検討し、麦類の利用と砕土整地技術を組み合わせた安定したてん菜直播栽培技術を確立することを目的とする。、b.試験方法(a)砕土整地法等の改良による風害軽減対策 (1) 深耕爪を利用した畦形状の変化(十勝農試および十勝管内現地ほ場)i 処理区:小型化したプラソイラを畦間に施工する。ii 調査項目:畦形状、土壌飛散量および風速、てん菜生育・収量 (2) 表層鎮圧の利用(十勝農試)i 処理区:整地作業にタイヤローラ付きロータリハローを用い、砕土率およびロータリ耕深を組み合わせた処理区を設置する。(慣行区)ケージローラ付きロータリハロー・砕土率90%以上(処理区の例)タイヤローラ付きロータリハロー・砕土率80~90% ii 調査内容:土壌水分、土壌飛散量、てん菜生育・収量(b)麦類による風害軽減対策 (1) 同時播種機の利用(十勝農試および十勝管内現地ほ場) i 麦の種類:えん麦、または秋まき小麦 ii 麦類の播種量:2~5kg/10a程度の2~3水準 iii 麦を落とす位置:てん菜種子の周辺~数cm離す iv 調査項目:麦類の生育量、てん菜生育・収量 v 対象として、整地前散播方式または畦間条播方式を設ける。、c.結 果:ア)深耕爪の施行により、施工部頂上の高さは畦中央より高くなり、てん菜に風の当たりにくい畦形状となった。生育・収量は無施工区と同等か上回った。表層鎮圧は対照と比べて、播種時の土壌水分、出芽率および生育・収量は同等かやや優った。イ)同時播種機による麦類の出芽率は整地前散播と同等か高く、播種量3kg/10aではてん菜本葉抽出期(播種後の積算気温200℃頃に葉面積が約200cm2/m2となり、目標値をほぼ確保できた。強風時における畦上の風速は、麦なしおよび整地前散播より小さかった。ウ)風害発生ほ場における被害調査の結果、被害程度が大きいほど地上部生育が抑制され、糖量は、健全と被害[少]では4ポイント、被害[少]と[中]では3~5ポイントの差であった。
カテゴリ 小麦 直播栽培 省力化 播種

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