高ケルセチンたまねぎ有望系統の有効利用法の開発、

課題名 高ケルセチンたまねぎ有望系統の有効利用法の開発、
研究機関名 北海道立北見農業試験場
研究分担 畑作園芸科
研究期間 新H19~20
年度 2007
摘要 目的: 「北見48号」を用い、外皮中にも農薬が残留しないクリーンな安定生産技術を確立する。さらに、外皮に含まれる高濃度のケルセチンを始めとしたフラボノイド類を効率的に抽出・精製する技術を開発するとともに、可食部の加工適性及び商品的価値を検証することで、加工・業務用たまねぎの需要拡大に向けた技術開発を行う。 、成果:(a)「北見48号」の品質及び収量性の確認:農試圃場での収量水準は高く、比較品種として供試した「北もみじ2000」や「スーパー北もみじ」では総収量で10,000kg/10a前後の多収となった。「北見48号」は低地土圃場で程度は軽微であるが変形球が多く、規格内収量を低下させたが、総収量では2ヶ所の圃場ともに7,500kg/10aを上回った。機能性成分であるケルセチンの外皮の含有量は8000mg/100gを超え、きわめて高含量であった。(b)適切な播種及び移植時期の検討:低地土圃場において、播種日と移植日を変えた4作型で収量および品質を比較した結果、試験処理の違いによる収量差は比較的小さかった。抽台率や青立株率、内部品質値にも明らかな差は認められなかった。火山性土圃場において、播種日と移植日を変えた4作型で収量および品質を比較した結果、収量では「播種3/10、移植5/9区」の生育がやや劣った。早期播種作型に相当する「播種2/10、移植4/24区」では球肥大に優れ、障害球の発生も少なかったため多収となった。抽台発生率は2%前後で低地土圃場よりもやや多くなったが、試験区間差はなかった。内部品質値にも明らかな差は認められなかった。(c)窒素用量試験:窒素用量試験では、10~12.5kg/10aでの生育が良好であった。本試験では、規格外の調査を厳しくしたため、変形球の発生が多くなっているが、ほとんどは軽微な程度であった。抽台の発生は無窒素区で明らかに多かった。「北見48号」の乾物率およびブリックスの数値は高く、加熱処理用の加工原料として有望であると思われる。ケルセチンの外皮含有量は無窒素区以外では8000mg/100gを超えていた。(d)外皮の残留農薬確認試験:農試低地土圃場および火山性土圃場において、散布する農薬の種類や時期、回数を変えた処理区を設定し、収穫後の「北見48号」の外皮について残留農薬検査を行った(防除歴は省略)。410項目以上の成分について調査した結果、試験区によっては基準値以内ではあるが、外皮に農薬が検出された。(e)ケルセチン等のフラボノイド類の効率的な抽出法:ケルセチンについては、外皮では「北見48号」の値がきわめて高かった。特に、配糖体ではなくアグリコン体としての含有量では他品種の10倍以上の数値となっていた。「北見48号」について、収穫サンプルの一番外側の外皮から一枚ずつ剥いていき、葉位別の重量比とケルセチン含量を調査した。ケルセチン含量は外側の外皮ほど高い値を示し、内側になるほど配糖体の含量が増加し、アグリコン体の含量が減少する傾向があった。「3枚目」及び「4~5枚目」の部位は重量は重いが乾物率が低く、これまでの分析試験でも外皮とはしていない。これらの部分は、実際の加工処理では不可食部として廃棄されるが、風乾した場合のケルセチン含量は多く、今後、加工処理工程での有効利用を検討する必要がある。植物体からのケルセチンの抽出にはメタノールがもっとも適しており、この処理を標準法として他の抽出液や抽出方法と比較した結果、オートクレーブ法や100%エタノール法での抽出率が高かった。また、淡路産たまねぎの外皮粉末商品を同様に分析した結果、ケルセチンのアグリコン体含量は「北見48号」外皮の15%程度であった。
カテゴリ 病害虫 加工 加工適性 機能性成分 くり 需要拡大 たまねぎ 農薬 播種 品種 防除

こんにちは!お手伝いします。

メッセージを送信する

こんにちは!お手伝いします。

リサちゃんに問い合わせる