課題名 |
環境ストレス耐性に関与する遺伝子の解析、イネの登熟期高温ストレス耐性遺伝子の解明 |
研究機関名 |
宮城県古川農業試験場
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研究分担 |
作物育種部
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研究期間 |
完H17~19 |
年度 |
2007 |
摘要 |
目的:高温耐性のQTL解析を行い、ストレス耐性遺伝子を解明し、高温耐性品種の早期育成に活かす。本研究ではDNAマーカーを利用して高温耐性遺伝子単離にむけた材料作出を行い,高温耐性品種育成への活用を図る。、成果:高温耐性のQTLが検出された第 6染色体のWx遺伝子近傍(RM7158~RM4608)のみがヘテロ型で、他の領域がすべて「東北 168号」型の染色体部分置換系統を作出し、自殖集団の高温耐性検定を行った。各個体の遺伝子型は東北大学で分析中。「東北168号」/「こころまち」の解析集団(RIL) 110系統の高温耐性検定を行ったところ、玄米の背白、基白粒発生程度に系統間差が見られ、「こころまち」(強)と「東北 168号」(弱)の差も明らかであった。東北大において、第 6染色体のWx遺伝子近傍が分離し、他の領域がすべて「東北 168号」ホモ接合になった染色体部分置換個体5個を選抜し、その自殖後代から部分置換領域がホモ接合となった個体を選抜し、高温耐性検定(人工気象室)を行ったところ、「こころまち」由来の染色体領域(NK6152~RM7158の間の約2Mb)が、背白粒発生率の低減に寄与していると考えられた。基白米発生率については親品種間でも差がなく、染色体部分置換個体も同様であった。
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カテゴリ |
高温耐性
高温耐性品種
DNAマーカー
品種
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