重要海藻類の安定生産技術開発試験

課題名 重要海藻類の安定生産技術開発試験
研究機関名 宮城県水産技術総合センター
研究分担 水産研究開発センター環境養殖部
研究期間 完15-19
年度 2007
摘要 目的:ノリは採苗時期の環境条件による病障害が発生や生産期の海水中の栄養塩不足により色調の低下を来たすことがあり,養殖生産が不安定となることが多い。このため,葉体の生育と環境要因の関係を把握し,原因の回避方法を確立することによりノリの安定生産に資することを目的とする。また,商品価値の高い有用海藻について採苗及び地域に適した増養殖技術を開発し, 対象種の拡大による経営の安定を図る。、計画:(1)育苗期・生産期のノリ漁場モニタリング(2)支柱竹着生ノリの分布調査、成果:水温低下の遅れにより, 種網の張り込みが例年より1週間程度遅れたものの, 育苗期を通じて種網の品質に及ぼす病障害は発生せず, 概ね健全な種網が確保された。冷凍網入庫は10月6日頃から開始され, 10月12日から20日をピークとし10月27日にほぼ終了した。育苗期間中は松島湾内の採苗漁場全域において, 顕著な脱落現象は認めれなかった。新免漁場における生産期のモニタリングでは11月8日と12月6日の調査で激しいバリカン症状が確認された。塩分が低く, 栄養塩が高い調査点で症状が重篤になる傾向があった。また,水面下50cm程度に沈めて設置した網ではバリカン現象は見られなかった。2回の調査でそれぞれ塩釜漁場周辺15点の支柱竹着生ノリの分布を調べたところ,2回の調査結果は概ね一致し, 南西部の調査点ではほとんどノリの着生が認められなかったものの, 馬放島から湾中央にかけてノリの着生が多く認められた。これは, 昨年度まで実施した試験網によるモニタリング結果及び昨年度の支柱竹着生ノリの分布調査結果とほぼ一致しており, 支柱竹着生ノリの分布を調べることで, ノリ生産可能漁場の推定ができる可能性が示された。
カテゴリ 育苗 経営管理 モニタリング

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