課題名 | ホモプシス根腐病解決による露地夏秋キュウリ安定生産技術の確信 |
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研究機関名 |
福島県農業総合センター |
研究分担 |
生産環境部 作物園芸部 |
研究期間 | 完H17-19 |
年度 | 2007 |
摘要 | 目的:ホモプシス根腐病病原菌の生態的特性並びに感染・発病機構の解明に基づく発病抑制手法を案出する。また、露地栽培では事例のない遮根シート等で根域を非汚染土壌内に制御して病原菌との接触を阻止する手法を開発し、これらを露地栽培技術として完成させキュウリの安定生産技術を確立する。、結果:(1)ホモプシス根腐病に対するクロピクリンくん蒸剤の現地実証試験を2年間実施したが、いずれの圃場でも防除効果が認められた。また、クロルピクリンくん蒸剤の剤型の違いによる防除効果に、差がないと考えられた。(2)キュウリ作付け断念3年後においても、ホモプシス根腐病菌の残存が確認された。水稲作付けすると徐々に発病度が低下した。(3)ホモプシス根腐病に対する防除体系として肥効調節型肥料と散水にクロルピクリンくん蒸剤を組み合わせた体系で防除効果が安定し、遮根シートの併用で発病度は低くなったが、3~7%減収した。(4)夏秋キュウリのホモプシス根腐病防除の一環として根域制限手法を検討した。露地ほ場における根域制限栽培において、防根透水シート及び隔離床と様々な灌水施肥方法の組合せを検討した結果、自動灌水施肥よりもやや収量は低下するが防根透水シート埋め込み+肥効調節型肥料+散水チューブを組み合わせた栽培方法も可能であることが示唆された。(5)夏秋キュウリのホモプシス根腐病防除法の一環となる根域制限栽培において、自動灌水施肥に使用するシステムとして、小型及び中型エンジンポンプを基本とし自立型で自動制御可能なシステムを作成した。組み合わせた灌水用のチューブについて、各装置が連動して安定した灌水動作が行われた。これにより作成したシステムが様々なほ場規模や灌水方法について柔軟な対応があることが明らかとなった。(6)以上の成果は、独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構 東北農業研究センター発行の「キュウリホモプシス根腐病防除マニュアル」としてとりまとめ、県内関係機関に配布した。、 |
カテゴリ | 肥料 きゅうり くり 栽培技術 自動制御 施肥 根腐病 防除 |