寒冷地におけるイチゴの周年供給システムの確立

課題名 寒冷地におけるイチゴの周年供給システムの確立
研究機関名 福島県農業総合センター
研究分担 作物園芸部
生産環境部
研究期間 完H15-19
年度 2007
摘要 目的:イチゴの夏秋どり作型における高設栽培技術及び害虫防除技術を開発し、高品質・安定生産技術を確立する。、結果:(1)イチゴのナミハダニに対してアセキノシル、シフルメトフェン、ビフェナゼートは高い防除効果が認められた。ミルベメクチンについては、広範に感受性が低下している可能性が示された。(2)イチゴのヒラズハナアザミウマに対して防除効果の高かった殺虫剤は、アクリナトリン、クロルフェナピル、スピノサド、エマメクチン安息香酸塩の4剤であった。(3)イチゴのシクラメンホコリダニに対して防除効果の高かった殺ダニ剤はミルベメクチンで、次いでクロルフェナピル、シエノピラフェン、アセキノシルの効果が高かった。(4)近紫外線除去フィルムの近紫外線の除去領域が広いほどアザミウマ類の抑制効果は高く、収量は高かった。(5)夏秋期イチゴ栽培で、ハダニ類に対してミヤコカブリダニを放飼し、アザミウマ類に対して近紫外線除去フィルムおよび防虫ネットを設置することにより防除できた。(6)四季成り性イチゴ「サマーベリー」「HS-138」で、緩効性肥料を用いた畦上施肥(置肥)を検討した結果、肥効140日タイプの緩効性肥料が適していた。また、畦上施肥の施肥方法を検討した結果、栽培終了後に残った肥料残渣の除去が容易な、防虫ネットに肥料を包んで畦上施肥する方法が良いと考えられた。(7)培地の連用について検討した結果、ピートモス70%+バーミキュライト30%混合培地は、施肥法(液肥、置肥)、品種にかかわらず、3年の連用による収量、品質の低下は認められない。また、窒素成分3.5g/株の施肥量では、栽培終了後に培地に残る肥料成分は少なく、次作に影響を与えない。(8)アザミウマ類の防除を目的とした近紫外線除去フィルムの被覆による果実への影響を検討した結果、370nm以下の近紫外線を除去するフィルムは、果実の色差値の中で明るさを示すL*値を高め、果実中のアントシアン含量を15~23%低下させ、果実の外観が明るく鮮やかとなり、効果に品種間差はなかった。、
カテゴリ 肥料 いちご 害虫 くり 栽培技術 シクラメン 施肥 ヒラズハナアザミウマ 品種 防除

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