浜通りにおける高品質銘柄米生産技術の確立

課題名 浜通りにおける高品質銘柄米生産技術の確立
研究機関名 福島県農業総合センター
研究分担 浜地域研究所
研究期間 継H18-22
年度 2007
摘要 目的:浜通り地方産米の品質低下要因を気象、地域、栽培方法等から解明し、一等米比率の向上を通して市場評価の向上を目指す。、結果:(1)浜通りの3大落等要因は、ひとめぼれの白未熟粒、コシヒカリの充実不足、カメムシ類による斑点米である。そこで、JA相馬カントリーエレベーターの玄米サンプルを回収し、落等要因を解析した。粒厚選別では、ひとめぼれは収穫日が遅くなると1.9mm割合はやや下がる傾向が見られ、コシヒカリの1.85mm割合は判然としなかった。未熟粒割合は、ひとめぼれよりコシヒカリが高い傾向にあり、被害粒割合は逆にひとめぼれが高い傾向が見られた。また、窒素施肥量と玄米タンパク質含有量との関係は、明確な傾向は見られなかった。(2)コシヒカリの早植と中苗移植体系で、安定的にm2粒数3万粒、1穂粒数70粒以下に制御する栽培法を検討した。コシヒカリを5月1日に早期移植したが、苗の種類や水管理にかかわらず通常植えより出穂期および成熟期が早まった。また、移植時期の前進化により、2次枝梗の登熟歩合、全体の登熟歩合が高まり増収し、粒厚についても1.8mm及び1.9mm以上の割合が高まった。しかし、玄米タンパク質含量が高まった区も見られ食味面の課題が残った。(3)浜通りにおける主要カメムシ類は、アカスジカスミカメムシ(以下アカスジ)とクモヘリカメムシ(以下クモヘリ)であるため、これら2種の発生実態調査を所内の水稲圃場において行った。「あきたこまち」は、アカスジ第1世代成虫とクモヘリの加害により斑点米被害が発生していると考えられた。「コシヒカリ」は、カメムシ類による斑点米被害が少なかった。これは、出穂期がアカスジの第1世代と第2世代の間で加害が少なく、しかも「あきたこまち」より出穂期が遅いことからクモヘリの加害が少なかったものと推測された。また、「あきたこまち」と「コシヒカリ」における、カメムシ類の薬剤防除時期を検討した。「コシヒカリ」は、斑点米混入率が低く、薬剤防除の効果は判然としなかったが、「あきたこまち」は出穂7~10日後の薬剤散布が斑点米被害軽減に効果的と考えられた。、
カテゴリ アカスジカスミカメ カメムシ 施肥 斑点米 防除 水管理 薬剤 良食味

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