摘要 |
目的:(1)雪及び高冷地条件を活用した新作型、(2)雪中貯蔵に対応した栽培法、(3)雪中貯蔵が野菜の品質に及ぼす影響を検討する。、計画:(1)雪下ばれいしょ、雪下ごぼう、(2)にんじん、ばれいしょ、ねぎの作型と雪中貯蔵前の調整法、(3)雪中貯蔵した野菜の食味及び成分変化を検討する。、成果:(1)ばれいしょの「男爵」、「デジマ」ともに雪下での越冬栽培が可能であった。定植時期は8月上旬が8月下旬に比べて収量が多くなった。ごぼうの「ダイエット」、「サラダむすめ」は、雪下での越冬栽培が可能であったが、根長が40cm以上となったため収穫作業が困難であった。(2)にんじんは、雪中貯蔵開始時点で11月中旬、12月上旬収穫は収穫時と同程度の品質であったが、10月下旬収穫は可食部に腐敗や黒ずみができ、品質低下が大きかった(調査継続中)。ばれいしょを雪中貯蔵するには、5月に定植して8月から10月に収穫したものが適していると考えられた。ねぎを11月中旬に収穫し、雪中貯蔵まで、作業所内に保存した場合、被覆しない方が腐敗等の発生が少なかった(調査継続中)。(3)ばれいしょ、にんじんでは雪中貯蔵することにより翌年4月上旬まで収穫時の状態を維持することが可能であった。はくさい、ほうれんそうでは外観鮮度の劣化が早いため雪中貯蔵して市場出荷することは困難であると考えられた。、
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