課題名 |
作物の耐病性遺伝解析と耐病性機構の解明 |
研究機関名 |
京都府農業資源研究センター
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研究分担 |
細胞工学・育種工学
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研究期間 |
継H19~21 |
年度 |
2007 |
摘要 |
目的:アブラナ科根こぶ病は病原菌が長年土壌中で生存するため、完全な防除が難しく、また、薬剤による防除も完全ではない。現在の抵抗性品種の中には罹病するものもあり、より強力な抵抗性品種が必要とされる。さらにナス科植物の重要病害である青枯病のトウガラシにおける抵抗性は評価が安定せず、抵抗性育種は困難であるため、これまでに十分な抵抗性品種は育成されていない。そこで、青枯病抵抗性の遺伝子座を発見し、DNAマーカーを用いた抵抗性個体の選抜を可能にする技術を確立する。 成果:根こぶ病抵抗性遺伝子座Crr3の座乗位置を明らかにし、この座付近の詳細な地図を明らかにした。想定されたゲノム領域には4個のORFが存在し、その一つがLRR等を持ち、抵抗性遺伝子であると想定された。このORFについて罹病性系統と抵抗性系統の対立遺伝子間にはいくつかの分子多型があり、転写異常が生じている可能性が示唆された。青枯病抵抗性系統‘LS2341’の青枯病菌株「KP9547」に対する抵抗性遺伝子領域「Bw1」を特定し、連鎖するDNAマーカーを開発した。新たな接種検定法で、染色体7にQTLの候補が見つかった。解析集団の抵抗性親は全国の広い菌株に対して抵抗性であり、育種素材として重要であることが認識された。
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カテゴリ |
青枯れ病
あぶらな
育種
DNAマーカー
抵抗性
抵抗性遺伝子
抵抗性品種
とうがらし
なす
防除
薬剤
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