課題名 |
農薬登録拡大支援調査 |
研究機関名 |
京都府農業総合研究所
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研究分担 |
環境部
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研究期間 |
継H3~ |
年度 |
2007 |
摘要 |
目的:農薬登録グループで同一作物グループ内であっても作物の種類・品種等により、農薬使用時の作物残留性はかなり異なることが予想され、それぞれの場合についてのリスクを把握しておくことは必要である。このため、地域特産物の作物残留について調査し、安全な農産物確保のための基礎的資料を作成する。、成果:(1)甘長トウガラシのブプロフェジン・フェンピロキシメート混合水和剤、クレソキシムメチル水和剤施用後の作物残留量の長期消長調査の結果、いずれの剤も残留量の減衰曲線はよく似た挙動を示し、最終散布28~35日後にも微量ではあるが、果実に残留していることを確認した。、(2)果実の伸長がほぼ停止し赤色化した甘長トウガラシにブプロフェジン・フェンピロキシメート混合水和剤、クレソキシムメチル水和剤、シアゾファミド水和剤散布し作物残留量の長期消長調査の結果、農薬残留量の減衰は散布後7日までは緑果とほぼ同じであったが、14日以降、減衰がほぼ停止し、1日後の残留量を100%とすると20~44%の間を推移した。果実の伸長が著しい緑果に農薬を散布した場合では、14日目以降も減衰が持続し、35日目にはいずれの薬剤でも検出下限値付近となったことから、果実が伸長しない赤果では、農薬残留のリスクが高まることが確認された。、(3)クレソキシムメチル水和剤を大きさが異なるシシトウと甘長トウガラシ(重量比シシトウの約5倍)に7日間隔3回、茎葉散布後の作物残留性について調査したところ、甘長トウガラシの残留値は散布後7日以内ではシシトウの41~70%と常に低値を示した。最終散布後14日以降、両者の差は縮小したが、甘長トウガラシは散布後28日までクレソキシムメチルが検出され、シシトウでは散布後35日でも検出された。
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カテゴリ |
病害虫
ししとう
とうがらし
農薬
品種
薬剤
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