竹林の拡大防止とバイオマス資源としての評価

課題名 竹林の拡大防止とバイオマス資源としての評価
研究機関名 奈良県森林技術センター
研究分担 森林資源課
研究期間 完H17~19
年度 2007
摘要 ○目的:本県においても竹林が利用されず、放置されているため、その繁殖特性から隣接する人工林や里山等に拡大し、地域の環境に悪影響を与えている。もし、竹林がバイオマス資源として有効に利用できれば、拡大を防ぐだけでなく、高い炭素固定能から地球温暖化防止に役立つものと考えられる。本研究では、竹林の拡大実態を調査するとともに、竹林をバイオマス資源として利用する:ための基礎調査を実施する。、○計画:竹林の拡大実態調査(奈良盆地東部地域)、薬剤注入による竹の故殺法の検討、バイオマス資源として利用するための調査(管理方法の検討、伐採・搬出・チップ化までのコスト分析等)、○期待される成果:竹林をバイオマス資源として有効に利用する資料が提供され、竹林の拡大防止と温暖化防止に役立つ。、○成果の受け渡し先:行政機関、竹林所有者、森林ボランティア等 、○得られた成果:奈良県内における竹林の拡大実態が明らかになった。また、一定の条件下では有効なバイオマス資源として評価できる可能性があり、大和川東部流域3市の竹林を効率的に利用することで県内の木質バイオマスエネルギー導入目標22%が供給できる可能性があることが分かった。また、効果的な枯殺法について検討することができた。、○残された問題点:竹稈の表面が平滑であるため、稈が滑ってロープがかかりにくく、作業性が劣る。そのため、効率的なシステムを検討する上でネックになると思われる。また、チップ化に関しては竹稈が堅いため、チッパーの刃が痛みやすく、また長い繊維が破砕しきれずに混在する現象がみられた。これらの点についてはさらに検討を深める必要があると思われる。
カテゴリ コスト バイオマスエネルギー 繁殖性改善 薬剤

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