課題名 |
有機農産物生産に対応したそば害虫防除対策試験 |
研究機関名 |
島根県農業技術センター
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研究分担 |
病虫G
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研究期間 |
完(H18)~(H19) |
年度 |
2007 |
摘要 |
目的:そば害虫の発生実態調査を行うとともに省力的減化学農薬防除技術や有機農産物生産にも対応できる生物農薬や物理的防除などを組み合わせた総合防除技術を確立する。、結果の概要:、1)発生実態調査:本県でのソバ主要加害種は鱗翅目ヤガ科幼虫であることを明らかにした。とくに秋ソバでは9月中~下旬のハスモンヨトウ幼虫による被害が主な減収要因であり、本種の防除により生産の安定が図れる。、2)ハスモンヨトウに対する防除法について、(1)黄色蛍光灯による防除:黄色蛍光灯(570nm)を8月中旬から9月下旬まで、終夜点灯することにより次世代幼虫の発生を抑制できた。、(2)性フェロモン剤による防除:圃場試験で発生抑制効果が認め、省力的防除法として活用できる。、(3)BT剤による防除:既存のBT剤に対する薬剤抵抗性は認められなかった。新規BT剤(サブリナフロアブル)の防除効果は高く、農薬登録に向けた試験データを作成した。BT剤はJAS法による有機栽培で使用可能な剤であり、性フェロモントラップを利用した発生予察で防除適期が推測できることがわかった。、(4)化学合成農薬による防除:IGR系薬剤の防除効果は高く、多発生時の防除手段として有用であることを明らかにした。、(5)各防除法のコストは黄色蛍光灯>性フェロモン剤>BT剤>IGR剤であった。現在のソバ収益性からBT剤及びIGR剤以外の防除手段についてはコスト低減が課題である。、
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カテゴリ |
有機栽培
病害虫
有機農産物
害虫
コスト
性フェロモン
総合防除技術
そば
抵抗性
低コスト
農薬
防除
薬剤
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