課題名 |
環境に配慮した小規模移動放牧における繁殖和牛の飼養管理技術、「繁殖和牛の移動放牧における排泄ふん尿の周辺環境への影響」 |
研究機関名 |
広島県立総合技術研究所畜産技術センター
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研究分担 |
飼養技術研究部
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研究期間 |
継H18~H21 |
年度 |
2007 |
摘要 |
目的:中国地方の中山間地域では,耕作放棄地対策の一環として,繁殖和牛の小規模移動放牧が急速に拡大してきている。しかしながら,小規模移動放牧を更に推進するための,放牧牛の栄養管理,脱柵や水質汚染への問題に対する研究調査に基づいた客観的評価が農政部局などから求められている。そこで,本研究では,排せつふん尿が環境に与える影響についてデータを集積し,周辺住民の環境悪化への懸念を解消するための情報として提示する。、これまでの成果:平成18年度は,新たに放牧を開始する放牧予定地のうち,植生調査を行う県内3箇所の放牧地周辺の水質調査を実施したところ,pH,BOD,大腸菌群数及びT-Nなどの項目において,全て水質汚濁防止法による排水基準の規制基準値以内であった。放牧地下流地点の水質を,放牧前と放牧後で比較した場合,調査日が異なる為,気温,降雨等の放牧以外の要因による水質の変動が確認された。平成19年度は,放牧地周辺に畜舎及び耕作地等がなく放牧以外の影響を受けにくい,県内6箇所の放牧地の水質を調査したところ,排水基準の規制基準値以内であった。また,大腸菌群数においては,放牧地上流より下流の数値が若干増加する傾向が見られたものの,低い数値での変動であり問題はないと思われる。、
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カテゴリ |
飼育技術
中山間地域
繁殖性改善
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