強度間伐施業等が残存木に与える影響に関する調査

課題名 強度間伐施業等が残存木に与える影響に関する調査
研究機関名 高知県立森林技術センター
研究分担 森 林
経営課
研究期間 完18~19
年度 2007
摘要 目的:強度間伐施業等が残存木の材質や風倒木の発生等に与える影響について明らかにし、円滑な間伐の推進と適正な間伐施業の実施に寄与する。、成果: 間伐後6年間を経過したヒノキ林分で、成長量調査を行った。間伐区の胸高直径成長量は増加したが、間伐率が高くなるほど樹高成長量が減少し、形状比が低下することが確認された。さらにha当たりの材積成長量は無間伐区に比べて大きく減少した。、 ヒノキ人工林11ヶ所で樹脂流出木調査を行った。樹脂流出木は無間伐区であまりみられず、樹脂流出個所数等は間伐率の上昇に伴って増加した。また、樹脂流出木の割合は、北向き斜面と標高1,000m以上で低くなった。樹脂流出は環境ストレスへの反応であり、残存木が受けたストレスの強さは樹脂流出木の割合によって評価が可能であると考えられる。、 間伐後7年を経過した試験区において、材の密度と丸太の動的ヤング係数を測定した。胸高直径位置の「間伐前に成長した材」に対する「間伐後に成長した材」の密度比は、60%間伐区が無間伐と20%間伐区に比べて高くなる傾向を示し、丸太の動的ヤング係数は60%間伐区が最も高くなった。、 間伐強度と台風被害との関係を調査した。スギは、表層に近い土壌が硬い場合、植林された苗木の根が下層にまで十分に発達することできず、ヒノキは、表層土壌が軟らかい場合、支持力が不安定となるため、台風によって倒伏する危険性が高いものと推測される。、 台風被害状況調査等では、吹き降ろしによる被害が多いものと推測された。また、被害の多くは中腹で発生し、被害面積は1ha以下の場合が多く、県内観測所の突風率は2.4~5.7と高いことから、局所下降流の可能性も考えられる。、 これらのことから、台風被害は間伐の影響よりも、被害林分の立地条件と台風のもたらす要因が大きかったと推測される、
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