(6)熱帯・亜熱帯の作物遺伝資源の有効利用

課題名 (6)熱帯・亜熱帯の作物遺伝資源の有効利用
課題番号 2008010747
研究機関名 国際農林水産業研究センター
研究分担 (独)国際農林水産業研究センター,熱帯・島嶼研究拠点
協力分担関係 コンケン畑作物研究センター
研究期間 2006-2010
年度 2008
摘要 サトウキビ野生種との種間交雑系統に製糖用サトウキビを戻し交雑し、株出し萌芽性が高く、高糖・多収の系統を選抜し、生産力検定予備試験に供試した。エリアンサス属植物は製糖用サトウキビに比べて、深く大きな根系を持つなど不良環境適応性に優れ、地上部茎葉の乾物収量が大幅に高いことを明らかにした。タイ農業局コンケン畑作物研究センターにおいて、エリアンサスの開花時間を調節する暗室処理により、製糖用サトウキビとの交雑、戻し交雑を行い、46組合せ90穂を得た。製糖用サトウキビとエリアンサス系統の出穂日には平均で42日間の差があり、両者の交雑には、この日数だけ出穂日を調節することが必要であることを明らかにした。遅い新植と電照処理により、エリアンサス系統の出穂日をおよそ1カ月程度遅らせる事が出来た。石垣島において、電照処理で遅延させてもエリアンサス系統の花粉は、交配に利用できる程度の高い稔性を具えており、製糖用サトウキビ品種、製糖用サトウキビ品種とサトウキビ野生種とのF1等との26交雑組合せ84穂を獲得した。エリアンサス系統JW4、JW630、IJ76-349の自殖後代を得た。タイの主要品種であるKPS2とヨツモンマメゾウムシ抵抗性のケツルアズキ栽培系統(GB69、 GB123)とを交配し、抵抗性のBC2F1個体を選抜した。ササゲを用いて、プロリントランスポーター遺伝子VuProT1、VuProT2及びプロリン合成関連遺伝子P5CSの発現解析を行い、VuProT1とVuProT2が根で多く発現していること、VuProT1が特に葯と花茎で発現し、葯での発現量は耐暑性系統TVu4552が感受性系統より多いことを認めた。なお、P5CSは、葯、葉、茎、花茎での発現が多い。
カテゴリ 亜熱帯 遺伝資源 さとうきび 耐暑性 抵抗性 品種

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