課題名 |
(5)熱帯・亜熱帯島嶼における持続的作物生産のための環境管理技術の開発 |
課題番号 |
2008010753 |
研究機関名 |
国際農林水産業研究センター
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研究分担 |
(独)国際農林水産業研究センター,熱帯・島嶼研究拠点
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協力分担関係 |
フィリピン土壌・水管理局
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研究期間 |
2006-2010 |
年度 |
2008 |
摘要 |
フィリピンでこれまで利用されていなかった乾期に、ピジョンピーを先行して作付けし、刈り払った茎葉をマルチにするとともに、再生するピジョンピーを間作作物としてトウモロコシを不耕起栽培することによる土壌侵食軽減、増収、減肥等の効果をルソン島のイラガンで実証した。土壌の耕盤破砕は、一般的には水利用効率を高め、根の伸長を促進し、窒素吸収を増やし、作物収量を増加させるとともに、窒素の溶脱を軽減する。しかし、フィリピン・ネグロス島のサガイのように強酸性、低リンのB層で根の発達が阻害される土壌で耕盤破砕を行うと、根の伸長を促進せずサトウキビの収量を低下させ、窒素の溶脱が増えることを実証した。水・土砂・栄養塩流出の統合解析モデルであるSWATを、石垣島轟川流域に適用すると、20 m3/sを超えるピーク流量を除き河川流量の実測値と計算値はほぼ一致した。淡水レンズの動態把握のため、マーシャル諸島の資源開発省、環境保護庁及びマジュロ上下水道公社などの機関の協力のもと、地下水の観測実施体制を整え、水位水質調査を開始した。天水農業の利用実態を把握するために、農家アンケート調査を実施した。
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カテゴリ |
亜熱帯
管理技術
さとうきび
とうもろこし
不耕起栽培
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