c.地域防災力強化のための農業用施設等の災害予防と減災技術の開発

課題名 c.地域防災力強化のための農業用施設等の災害予防と減災技術の開発
課題番号 2008010692
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
研究分担 (独)農業・食品産業技術総合研究機構,農工研,農村総合研究部
研究期間 2006-2010
年度 2008
摘要 1)フィルダムの安全性や性能低下を監視・予測する技術については、ダム提体内の間隙水圧や土圧を同時に計測できるワイヤレスマルチセンサを試作し、施工・計測時の留意点を整理した。また、地震時の盛土構造物の安全性評価に用いるため、締固め不飽和土質材料のサクション変化に伴う動的力学特性を明らかにした。2)省力型の地下探査法に関しては、比抵抗法3次元解析における2次元電気探査測線の合理的な配置法を開発するとともに、耐震性評価のために長大水利施設周辺地盤の表面波探査に適用する際の留意点を整理した。3)農地災害危険度予測システムを他地区に適用し予測手法の妥当性を明らかにした。また、地域住民へ提供すべきため池決壊リスク情報の内容に加えて、提供手段としてため池決壊時の浸水の様子(氾濫域、流速、到達時間、避難困難度、建物被害可能性)が必要不可欠であり、動画を用いることが効果的であることを明らかにした。4)衛星からのALOS/PALSARデータ画像を用いた解析によって、地震災害後に水抜けした水田、および当該水田におけるその後の復旧状況を検知できる可能性を明らかにした。5)沿岸域における高潮等の災害予測を行うため、有明海を事例にして潮流を精度良く解析でき、高潮災害予測等に活用可能な2次元の高精度潮流解析モデルを開発した。また、既往の災害種類毎の被害規模を明らかにするとともに、水田に対する台風の災害リスクの評価関数を作成した。6)低平地の農地や農業施設が持つ防災機能については、研究対象地区がある石川県金沢市の過去68年間の気象資料の分析結果から、現在の降雨パターンは過去に比べて豪雨時の降雨が集中化している傾向を明らかにした。7)3次元振動実験装置を用いたレベル2相当の地震動を与える震動実験の結果、パイプライン屈曲部周辺の埋め戻し土の細粒分含有率や締固め度を高めることによって、屈曲部に大きな耐震性を確保できることを明らかにした。8)地すべり対策の集水ボーリングの排水機能低下に対する簡易な対策法として、集水管末端に延長管を付加して水酸化鉄の生成を抑制する方法を提案した。また、農地地すべり対策施設の予防保全を図ることを目的に、対策地区内の要監視領域を概定可能な地盤の応力変形解析手法を開発した。
カテゴリ 水田 水管理

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