| 課題名 | (1) 農業生態系を構成する生物群集の動態と生物多様性の解明 |
|---|---|
| 課題番号 | 2008010736 |
| 研究機関名 |
農業環境技術研究所 |
| 研究分担 |
(独)農業環境技術研究所,生物多様性研究領域 |
| 協力分担関係 |
東北大学 茨城大学 |
| 研究期間 | 2006-2010 |
| 年度 | 2008 |
| 摘要 | 1)調査情報システムの開発と景観構造と生物多様性の関係解明 調査情報システムRuLIS について、農業生態系区分を改善するとともに、農業生態系区分データ(全国を60 クラスに分類)を公開するため、Web-GIS を利用したシステムを構築した。また、全国統一基準で複数年度整備されている国土数値情報1/10 細分土地利用メッシュデータ(1辺約100m)から3次メッシュ(1辺約1km)内の土地利用の混在度を算出し、それを水田-森林境界域など重要な景観構造の指標として活用できることを明らかにした。2)ため池・水田と周辺の環境が指標昆虫の生息に及ぼす影響の解明 トンボ類にとってのため池の配置の重要性を、池内の環境、池周辺の土地利用の影響と比較して評価した。その結果、飛翔力のあまり強くない種では、ため池の配置が最も重要であること、トンボ類全体では、ため池の配置は、池内の環境、池周辺の土地利用の影響と同程度に重要であることが明らかになった。この成果は、灌漑施設や栽培技術が変化する中で、指標昆虫(環境の指標となる昆虫)の一つとなっている農村地域に生息する多様なトンボ類の保全を図るための取組を効果的に進める上で重要な知見である。3)化学資材使用等の農法の変化が水田周辺の水生植物群集に及ぼす影響の解明 除草剤利用等の農法が水田周辺の水生植物群落に及ぼす影響を解明するため、水田周辺水路で除草剤濃度と水生植物群落の同時モニタリングを行った。除草剤が最も散布される時期(5 月)に沈水植物(エビモ等)で顕著な影響が見られ、抽水植物のガマとヨシはほとんど影響を受けないことを明らかにした。また、農業水路におけるエビモ個体群は、消滅と再生というサイクルを繰り返している可能性が示唆された。 |
| カテゴリ | 病害虫 栽培技術 除草剤 水田 モニタリング |