(3)昆虫の生体防御機構の解明と利用技術の開発

課題名 (3)昆虫の生体防御機構の解明と利用技術の開発
課題番号 2008010721
研究機関名 農業生物資源研究所
研究分担 (独)農業生物資源研究所,昆虫科学研究領域,生体防御研究ユニット
(独)農業生物資源研究所,昆虫科学研究領域,生体防御研究ユニット
(独)農業生物資源研究所,昆虫科学研究領域,生体防御研究ユニット
(独)農業生物資源研究所,昆虫科学研究領域,生体防御研究ユニット
研究期間 2006-2010
年度 2008
摘要 1.核多角体病ウイルス(BmNPV)の感染によって発現誘導されるカイコ遺伝子の解析を行っている。RNAiはそのための有効な手段であるが、技術的に簡単ではない。今回、遺伝子産物のRNAi法による機能解析を培養細胞で効率よく行うために、簡易に構築できるsmall hairpin RNA発現プラスミドの作成法を新規に開発した。この手法で構築されたshRNA発現プラスミドは十分に標的遺伝子をノックダウンできることを確かめた。2.中期計画をさらに発展させた取り組みとして、合成オリゴペプチドの抗ガン作用について解析を行っている。血液ガンのみならず、種々の固形ガンの増殖を効率よく抑制できるペプチドの作出を目的として、タイワンカブトムシ抗微生物タンパク質ディフェンシン由来の改変ペプチド(D-peptide C)のC末端にアルギニン残基を5個つけ加えたペプチド(D-peptide C2)を新たに合成した。このペプチドは細胞内に移行し、ミトコンドリアを破壊することが明らかとなった。さらに膜通過機能をもったD-peptide C2の種々のガン細胞に対する増殖抑制効果を調べた結果、膜通過能を持たない他の4種のペプチド(D-peptide A, B, C, D)に比べ30~180倍程活性が強いことが明らかとなった。ただし、このペプチドは正常細胞も同様に増殖抑制するため、ドラッグデリバリー(薬物送達)システムを利用して特定のガン細胞にターゲットを絞れば、副作用を防ぐことができ有望だと思われる。
カテゴリ カイコ

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