課題名 | b 森林生態系における生物群集の動態の解明 |
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課題番号 | 2009014045 |
研究機関名 |
森林総合研究所 |
研究分担 |
(独)森林総合研究所,研究コーディネータ |
研究期間 | 2006-2010 |
年度 | 2009 |
摘要 | 開発による森林の縮小や分断化が進むと、野生生物の交流が妨げられ遺伝子の劣化を招き、絶滅の可能性につながる。十勝平野の農業地帯の孤立した森林において、エゾヤチネズミを対象に遺伝的多様性を分析したところ、予想以上に遺伝子多様性は高く保持されていた。これは農地を超えてネズミが移動し遺伝子の劣化は進んでいないと推察された。またマツノマダラカミキリの染色体を分析したところ、昆虫の細胞内に共生する細菌(ボルバキア)の遺伝子を発見した。これは生物の種を超え遺伝子が転移したもので、昆虫のような高等生物では極めて珍しい例である。 |
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