世界の食料需給の中長期的な見通しに関する研究

課題名 世界の食料需給の中長期的な見通しに関する研究
課題番号 2009013828
研究機関名 農林水産政策研究所
研究分担 農林水産政策研究所
研究期間 2008-2010
年度 2009
摘要 〈研究内容〉食料をめぐる動向や世界の食料需給の見通しについて、途上国も含め、できる限り客観的な情報を収集し、必要な分析を行った上で、その結果を世界の食料事情の変化に対応した新たな食料戦略の検討に供するとともに、分かりやすく国民に対しても提供する。このため、(1)世界の食料需給の中長期的な見通しを行うために開発したモデルの改良とそれを用いた見通しを実施する。(2)国際的な研究ネットワークを活用した行政サイドでは入手困難な各国情報を収集・分析する。(3)バイオ燃料原料用農産物の需要拡大が食料需給に及ぼす影響を分析する。〈成果の概要〉当プロジェクトにおいて前年度開発した世界食料需給モデルの精度を向上させ、このモデルを活用して、2019年における世界の食料需給を見通し、その成果を22年2月に公表した。同見通しでは、2019年まで、穀物等の需給がひっ迫した状態が継続し、食料価格は高い水準で、かつ、上昇傾向で推移する見込みである。また、世界の食料需給を見通す上で重要な主要国・主要品目の食料消費、農業生産、農産物貿易、それぞれの将来の見通しについて分析した。本年度は、特にアジアの米に重点を置いて分析を実施した。さらに、世界の食料需給を見通す上で重要なバイオエタノール原料用のとうもろこし需要の増大が食料需給に及ぼす影響について分析し、国際価格の下落局面における、とうもろこしの国際価格への影響についても定量的に計測した。〈成果の活用〉本研究の成果については、20年度成果が食料・農業・農村政策審議会第18回企画部会に検討資料として提出されたのを始め、食料・農業・農村基本計画の第3 食料、農業及び農村に関し総合的かつ計画的に講ずべき施策の1-(4)-(3)-ア 国際食料需給・価格動向分析において、「将来的に起こり得る世界の食料需給の不均衡に対応するため、様々な中長期的シナリオを予測し、国際的な食料需給の変動を分析できる能力を強化する」とされた。また、第15回農林水産政策会議において与党議員に対して平成21年度成果の報告を行った。さらに、21年度成果が、平成21年度農業白書に掲載されたほか、海外食料需給レポート(月別レポート2010年4月号以降及び2009年度年間レポート)に掲載されるなど、国民各層に幅広く研究成果が提供された。このほか、米国大使館主催「食料安全保障 国際シンポジウム」において大臣が21年度成果について言及したほか、「第2回 ASEAN+3食料安全保障の協力戦略に関するラウンドテーブル会合」において当研究所次長より基調報告をおこない各国代表と意見交換を行った。「第19回World Outlook Conference」や当所セミナーにおいても21年度成果について報告を行った。
カテゴリ 需要拡大 とうもろこし

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