課題名 |
安心・安全な水環境の次世代への継承-硝酸性窒素等による地下水汚染の防止・改善-、2)軽減対策技術の確立 |
研究機関名 |
北海道立北見農業試験場
|
研究分担 |
栽培環境科
|
研究期間 |
完H16~20 |
年度 |
2008 |
摘要 |
目的:硝酸性窒素が土壌深層まで蓄積した圃場における硝酸汚軽減対策として、地下1m 前後の硝酸性窒素を吸収でき、かつ収益性があり営農に組み込める深根性作物を選定するとともに、その浄化能力を発揮させるための栽培技術を確立する。、成果: (a) そば、飼料用とうもろこし等の収穫期における窒素吸収量は、いずれも施肥量を上回り、その差し引き量(窒素持出量・全量搬出)は飼料用とうもろこしで少なかった。、(b) 収穫調査時の根の分布は飼料用とうもろこしで浅い位置における根の本数が多く、秋期における深さ60cm 以深の土壌無機態窒素含量が他より多かった。、(c) 窒素持出量(全量搬出)は各作物とも窒素施肥なしのとき最も多く、硝酸汚染軽減の観点からみた場合はいずれの作物とも無窒素栽培が望ましいと判断された。、(d) これらの結果をもとに、深根性作物による硝酸汚染軽減効果と導入指針を整理した。また、露地野菜畑におけるそばおよび飼料用とうもろこしの適切な導入間隔は、葉菜類野菜専作畑では余剰水量400mm のとき2~3 年、同600mm で4~5 年程度、たまねぎ連作畑ではそれぞれ3~4 年、9~12 年に1 度以上と見積もられた。
|
カテゴリ |
栽培技術
飼料用作物
施肥
そば
たまねぎ
とうもろこし
|