課題名 |
簡易型DNA鑑定キット作成による病害虫等診断技術の開発 |
研究機関名 |
宮城県農業・園芸総合研究所
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研究分担 |
バイオテクノロジー開発部
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研究期間 |
新H20~完H20 |
年度 |
2008 |
摘要 |
DNA鑑定は,品種識別や害虫判別だけでなく,病害虫や雑草がもつ農薬に対する薬剤抵抗性の識別,類似した病徴を示す病原菌の同定,病原菌による病徴か生理障害による症状かの判定等を短時間で正確に判別可能な技術である。このため,生産現場や農業改良普及センターにおいて普及指導員がDNA鑑定を利用すれば,即座に的確な防除等の技術を指導できる。しかしながら,DNA鑑定には分析機器(高速遠心分離機,サーマルサイクラー,電気泳動槽,泳動ゲル撮影装置,ヒートブロック等の保温器)を必要とするため,現状では農業改良普及センターや病害虫防除所が実施できる技術になっていない。、 そこで,DNA鑑定の操作を大幅に簡易化し,試薬類と小型の簡易型ヒートブロックだけで分析できる「簡易型DNA鑑定キット」を開発することで,農業改良普及センター等による病害虫等のDNA鑑定実施を実現する。、(研究成果)、・イチゴうどんこ病菌の簡易DNA抽出方法を開発した。、・RT-LAMP法で既報のコムギ縞萎縮ウイルス(WYMV)検出用プライマー(三重県H19成果情報)を用いてWYMV感染コムギ葉から爪楊枝法及びSDT法でWYMVの検出が可能であることを確認した。、・イチゴうどんこ病とムギ類の縞萎縮病を対象として,簡易型DNA鑑定キット(試薬類+簡易型ヒートブロック)の試作品を作製した。、・病害虫等診断を現地で行うため,簡易型DNA鑑定キットをさらに改良し,農業改良普及センターと病害虫防除所に配備する。、
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カテゴリ |
病害虫
萎縮病
いちご
うどんこ病
害虫
雑草
診断技術
生理障害
抵抗性
農薬
病害虫防除
品種
防除
薬剤
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