課題名 | 大規模水田輪作におけるダイズの総合的有害生物管理(IPM)のための主要病害虫制御技術の開発 |
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研究機関名 |
宮城県古川農業試験場 |
研究分担 |
作物保護部 |
研究期間 | 完H16~20 |
年度 | 2008 |
摘要 | 目的:水田輪作におけるダイズの病害虫の発生生態は、従来の畑作とは大きく異なるので、大規模水田輪作圃場におけるダイズの総合的有害生物管理技術を開発し、環境への負荷を軽減し、消費者ニーズに応えた生産物の流通を図る。、成果:大規模水田輪作ダイズの主要な病害虫に対するIPM技術を組み立てた。害虫類の発生様相についてダイズ作付初年目からフタスジヒメハムシの被害が多く,4年目以降でマメシンクイガの被害が多くなることが明らかになった。ムギ類リビングマルチの混播により,アブラムシの発生密度と被害を抑制できた。ミヤギシロメは紫斑病に対して抵抗性が強く,品種の特性であることが明らかになった。紫斑病に対する防除効果の高い殺菌剤が明らかになり,また,罹病種子が重要な伝染源であることが示唆された。県内主要品種の各種病害に対する抵抗性や現地での発生状況が明らかになった。フタスジヒメハムシの越冬世代は5月上旬から活動を開始し,莢の加害は第2世代成虫によるもので,防除対策として,播種時の初期防除と子実肥大初期の体系防除が有効であることが明らかになった。フェロモントラップを利用したマメシンクイガ,ダイズサヤタマバエのモニタリングの実用性が高いことが明らかになった。マメシンクイガに対してMC剤を発蛾最盛期に,有機リン剤をふ化最盛期に散布することでより高い防除効果が得られた。また,シペルメトリン乳剤は,1回散布でマメシンクイガとフタスジヒメハムシに対して高い効果が認められた。葉と子実のべと病の発生は,品種・系統間差および年次間差がみとめられ,また,ダイズ開花期の葉のべと病病斑は,中位葉に集中していた。 |
カテゴリ | 害虫 管理技術 水田 大豆 抵抗性 播種 品種 フェロモン 防除 マメシンクイガ モニタリング 輪作 |