課題名 |
難防除病害虫防除技術の確立 |
研究機関名 |
福島県農業総合センター
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研究分担 |
生産環境部
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研究期間 |
継H18~H22 |
年度 |
2008 |
摘要 |
目的:新規発生および難防除病害虫の発生生態等の解明を行い、防除技術を確立する。、成果:(1)病害虫の診断同定:2008年の依頼件数は、219件(前年比151%)であった。本年の特徴としては、病害ではトマト青枯病病、トマト萎凋病、キュウリホモプシス根腐病、イチゴ萎黄病、イチゴ炭疽病などの土壌病害が多かった。、(2)水稲・畑作物における難防除害虫の防除技術の開発:(1)ダイズの子実被害は、カメムシ類、フタスジヒメハムシによる場合が多かった。(2)ウコンノメイガに対するフェロモントラップは、地上から90cmの高さに固定するよりも、ダイズ草高より10cm低い場所に設置した方が多くの成虫を誘殺することができた。(3)ウコンノメイガの幼虫による葉巻は、成虫飛来後の7月下旬から見られ、その後8月下旬まで増加したことから、成虫の飛来を確認したら葉巻開始時期の7月下旬に薬剤防除を実施することが重要と考えられた。、(3)野菜病害虫防除試験:(1)萎黄病を一端発生させたイチゴハウスでは、ハウス内の土壌、ポット、発病したポット内の土壌中に萎黄病菌が残存している可能性が認められた。(2)キュウリ作付け断念4年後においてもホモプシス根腐病菌の残存が確認されたが、水稲作付けすると徐々に発病度が低下した。(3)防虫ネットなどの物理的防除により、夏秋トマトにおいてトマトハモグリバエおよびオンシツコナジラミの発生を9月下旬まで低密度に抑えることができた。(4)黄色蛍光灯を定植直後からトマトハウス内に設置することで、オンシツコナジラミ成虫を多数誘殺できた。しかし、いったん増加した場合には密度を抑えることはできず、補完防除が必要であった。、(4)花き病害虫防除試験:(1)リンドウこぶ症の発生は畦畔沿いで多かった。リンドウの根に寄生していたネアブラムシはダイズネアブラムシ(Smynthurodes betae)と同定された。(2)トルコギキョウのネギアザミウマに対する殺虫効果はアセフェート水和剤が高く、フルバネリート水和剤、チアメトキサム水溶剤、クロルフェナピル水和剤は低い傾向であった。(3)黄色水盤によるナモグリバエ成虫の捕獲は、3月中旬から4月上旬にかけて少数が捕獲され、4月下旬~5月上旬にかけては、南・南西風が認められた時に個体数が増加した。
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