課題名 |
総合的病害虫管理(IPM)による農作物安定生産技術の開発 |
研究機関名 |
福島県農業総合センター
|
研究分担 |
生産環境部
|
研究期間 |
継H18~H22 |
年度 |
2008 |
摘要 |
目的:農家自らが防除要否の判断を行えるよう、病害虫の発生生態の解明、化学合成農薬・各種耕種的防除技術の個々の評価を定量的に行なう。さらに必要最小限の農薬散布で最大の効果が得られるように、これらの防除技術の統合化を図る。、成果:(1)水稲病害虫に対する総合防除技術の確立:(1)穂いもち感染時期が出穂始めからの日平均気温の積算で100℃以内に感染した場合、減収に及ぼす影響は極めて大きかった。(2)出穂から積算気温350℃を超えると穂いもち感染が収量に及ぼす影響は小さくなった。(3)ピロキロン剤は上位葉の葉いもち防除効果、穂いもち防除効果の点から出穂14日前の散布が効果的が高いと考えられた。(4)6月末のオリサストロビン粒剤の3kg/10aの水面施用は穂いもち少発生条件下では穂いもちに対しても高い防除効果を示した。(5)アカスジカメムシの防除適期は出穂期から14日前後と考えられた。、(2)畑作物病害虫に対する総合防除技術の開発:フタスジヒメハムシに対してシペルメトリン乳剤の開花23、30日後散布が、シロイチモジマダラメイガに対してはシペルメトリン乳剤の開花23、30、39日後の1回散布が、効果的と考えられた。、(3)主要野菜病害虫に対する総合防除技術の開発:(1)トマトの夏秋雨よけ栽培において、オンシツコナジラミおよびトマトハモグリバエの防除を目的として糸状菌製剤、天敵を使用したが、高密度条件下では十分な効果がみられず、補完防除を考慮する必要があった。(2)トマトの夏秋雨よけ栽培において、0.4×0.3mm目合いの防虫ネットを展帳し、オンシツコナジラミの発生を抑えることができた。
|
カテゴリ |
病害虫
害虫
カメムシ
総合防除技術
トマト
農薬
防除
|