課題名 |
会津地域の特産的園芸作物の高品質・安定生産技術の確立 |
研究機関名 |
福島県農業総合センター
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研究分担 |
会津地域研究所
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研究期間 |
継H18~H22 |
年度 |
2008 |
摘要 |
目的:会津地域の園芸生産振興のため、本県育成のオリジナル品種での安定生産技術の確立を図るとともに、作型開発による園芸作物の生産拡大を図る。また、特色ある地域園芸作物の安定生産技術を確立する。 成果:(1)リンドウ「ふくしまみやび」の安定生産技術の確立では、生育・開花特性、半促成栽培、施肥方法について検討した。定植後にジベレリン処理を行い、収穫の際、株養成のために60cm以上の花茎を2本以上残す必要があると考えられた。また、被覆方法を組み合わせることにより、開花期間が6月5半旬から8月3半旬まで拡大された。施肥方法では、前半から溶出量が増加するタイプの肥効調節型肥料を利用することにより、1回施肥で追肥と同等の草丈や切り花品質が得られた。(2)シュッコンカスミソウの作型開発による安定生産技術の確立では、5月出荷のための作型開発について検討した。2月下旬定植で、電照+加温の収穫始期は4月下旬~5月中旬、電照+無加温は5月上旬~5月下旬となり、いずれの品種も電照処理により収穫時期は前進した。無加温作型では、ピュアスプリング、みやびが5月中旬からの収穫となった。(3)アスパラガス伏せ込み促成栽培の安定生産技術の確立では、目土の厚さを検討し、減収せず、太物化となる厚さ15cmが適すること、亜リン酸の葉面散布は、生育盛期(8月下旬頃)からの散布が効果的であることを明らかにした。紫アスパラガスの安定生産技術の確立では、2年生の「はるむらさき」の露地長期どり栽培において、立茎するまでの春収穫量40kg/a区で総収量が最も多かった。(4)伝統野菜の安定生産技術の確立では、立川ゴボウの線虫対策のため、アスパラガスの根株残渣鋤込みによる線虫抑制効果を検討した。まず、ゴボウの発芽時の生育への影響を避けるため、鋤込み後8週間以上経過してから播種する必要があると考えられた。
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カテゴリ |
肥料
アスパラガス
かすみそう
ごぼう
栽培技術
出荷調整
生産拡大
施肥
伝統野菜
播種
品種
りんどう
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